格安航空会社LCCの春秋航空日本が、東京(成田)~札幌(新千歳)線を開設すると発表しました。2016年8月20日から、1日1往復を運航します。成田~札幌線といえば、ジェットスター、ピーチ、バニラのLCC3社が就航している激戦区。春秋航空日本が路線開設することで、日本のLCC4社がそろい踏みすることになりました。
1日18往復もある路線
春秋航空日本は2014年8月に運航を開始した、国内4社目のLCCです。当初は成田~佐賀、広島、高松の国内3路線を運航していましたが、高松は2015年10月に撤退。現在は佐賀、広島の2路線を運航しています。
2016年2月には国際線に進出し、成田~重慶線を週4往復、武漢線を週3往復運航しています。
8月に開設する成田~札幌線は、春秋航空日本としては初めての路線となります。同区間は、ジェットスター・ジャパン、ピーチ・アビエーション、バニラエアの国内LCC3社が路線開設済み。そのほか、JALとANAも運航しており、8月のスケジュールでは、この5社で1日18往復も運航しています。
これに春秋航空日本が加わることになりますが、LCC4社がそろい踏みする区間は、成田~札幌が初めてです。
春秋航空・成田~札幌線時刻表
春秋航空日本の運航機材はボーイング737-800型機で、普通席189席。時刻表は以下の通りです。
661 成田07:15→札幌08:55
662 札幌09:40→成田11:15
成田~千歳線の航空運賃は 5,570 円~予定しています。
なぜ、いまさら札幌線?
それにしても、なぜ春秋航空日本は、いまさら感のある成田~札幌線に参入したのでしょうか。同社では、「この路線の開設により、インバウンドの旅行商品に当社の成田=佐賀便との組合せ等、日本縦断のツアーが増え、時間も短縮できる」としています。
親会社にあたる春秋航空(上海)は、上海から佐賀へ週3往復、札幌へ週5往復、旭川へ週2往復運航しています。これらの関西路線とつなげる役割を、春秋航空日本の成田~札幌線に担ってもらう、ということのようです。
もっと独自路線を!
ということで、春秋航空日本のターゲットは訪日客です。でも、せっかくLCCを北海道に飛ばすなら、旭川や女満別、釧路、というフロンティアを目指して欲しいとも思います。
とくに旭川空港には、週2便の上海線があるのですから、成田線を開設すれば、国内客、訪日客両方に愛される路線にできるかもしれません。
佐賀線、広島線とLCC路線を開拓してきた春秋航空日本。JALやANAの資本の入ってない唯一のLCCとして、もっと独自路線を歩んでほしいところです。
外野の勝手な意見で恐縮ですが、旭川はもちろん、女満別、釧路あたりもよろしく、といったところでしょうか。