東京~京都を新幹線で安く行く方法について、2024年の最新情報を反映してまとめてみました。
「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3列車について、基本的なことから、ややマニアな買い方までご紹介します。
東京・京都価格比較
東海道新幹線で東京~京都を旅行する場合、正規運賃・料金は、「のぞみ」指定席の場合で14,170円(通常期)。「ひかり」「こだま」の指定席が13,850円(同)。自由席が13,320円です。これがいわゆる「通常料金」です。
ゴールデンウィークなどの最繁忙期は指定席料金が400円増し、連休など繁忙期が200円増し、オフシーズンの平日など閑散期は200円引きになります。
東京~京都間の新幹線の割引きっぷを、以下に表にしてまとめておきます。詳細は下のほうで説明していきます。
きっぷ | 価格 |
---|---|
指定席通常価格(のぞみ) | 14,170円 |
指定席通常価格(ひかり) | 13,850円 |
自由席通常価格 | 13,320円 |
EX早特28ワイド | 11,690円 |
EX早特21ワイド | 11,820円 |
EXのぞみファミリー早特3 | 12,020円 |
EXこだまファミリー早特3 | 9,980円 |
EXこだまグリーン早特3 | 11,200円 |
エクスプレス予約(のぞみ指定席) | 13,680円 |
株主優待割引(のぞみ指定席) | 11,330円 |
株主優待割引(自由席) | 10,650円 |
ぷらっとこだま | 10,900円 |
日帰りツアー | 往復20,300円~ |
宿泊ツアー | 往復25,000円~ |
自由席を使う
まず、基本的なルールとして、自由席に乗ると安くなります。上述したように、自由席の価格は「のぞみ」も「ひかり」も同額で13,320円です。これだけで「のぞみ」指定席より約6%も安くなりますので、簡単ですが効果的な格安旅行法です。
・「のぞみ」自由席 13,320円
新大阪発着の列車を選べば、自由席でも京都駅から座れることが多いです。なお、自由席は「のぞみ」「ひかり」「こだま」とも同額です。
「ひかり」に乗る
どうしても指定席がいい、という人は、「ひかり」に乗ると「のぞみ」より安くなります。「ひかり」の指定席料金は通常期13,850円です。
・「ひかり」指定席 13,850円
「のぞみ」では東京~京都は約2時間15分ですが、「ひかり」では約2時間40分かかります。
スマートEX
スマートEXは、東海道新幹線のインターネット予約です。会員制サービスですが、年会費は無料です。利用にはクレジットカードが必要です。また、交通系ICカード(Suica、TOICA、ICOCAなど)があれば、チケットレスサービスも利用できます。
スマートEXサービスを使うと、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の指定席が通常価格の200円引きで利用できます。
スマートEXには、独自の割引きっぷが設定されています。東京~京都間の普通車指定席の割引きっぷには、以下のものがあります。
・EX早特28ワイド(28日前まで)11,690円
・EX早特21ワイド(21日前まで)11,820円
・EXのぞみファミリー早特3(3日前まで、2名以上、土休日限定)12,020円
・EXこだまファミリー早特3(3日前まで、2名以上、こだま限定)9,980円
グリーン車が使える割引きっぷには、以下のものがあります。
・EXグリーン早特3ワイド(3日前まで)15,400円
・EXのぞみファミリー早特3グリーン車(3日前まで、2名以上、土休日限定)14,120円
・EXこだまグリーン早特3(3日前まで、こだまグリーン限定)11,200円
EX早特28ワイドは90日前から予約できます。予約期限は28日前までです。EX早特21ワイドは、1ヶ月前から21日前までの予約です。この2種類は価格的に大差なく、「のぞみ」を安く利用できるのが大きなメリットです。
一人でも使えて手頃なのは、EX早特21/28ワイドですが、21/28日前までの予約という制約は厳しめです。EXこだまグリーン早特3は、「こだま」にしか乗れませんが、3日前まで予約可能でグリーン車に乗れますので、出発日が近いならお得感があります。
2人以上で利用するなら、EXこだまファミリー早特3が破格値でしょう。「ファミリー」とありますが、家族以外と使うこともできます。土休日の複数の旅行なら、EXのぞみファミリー早特3が使いやすいでしょう。
エクスプレス予約
エクスプレス予約は、東海道新幹線の有料会員制インターネット予約です。一般会員制度はなく、年会費1,000円のクレジット会員になると利用できます。そのため、ちょっと敷居が高いのですが、13,680円で普通車指定席が利用できます。
エクスプレス予約では、上記のスマートEXの割引きっぷも利用できます。
JR東海株主優待券
JR東海の株主優待券を利用すれば、1枚につき運賃・料金が10%割引になります。2枚まで同時使用できますので、東海道新幹線が20%引きで利用できます。東京~京都では、のぞみ指定席が11,330円、自由席が10,650円です。
・株主優待割引(のぞみ指定席) 11,330円[要株主優待券2枚]
・株主優待割引(のぞみ自由席) 10,650円[同上]
株主優待券は金券ショップなどで購入でき、相場は1枚1,000円程度です。1,000円で入手した場合、「のぞみ」指定席が13,330円、自由席が12,650円となります。
ぷらっとこだま
東海道新幹線の格安チケットの定番が「ぷらっとこだまエコノミープラン」。JR東海ツアーズという旅行会社が出している商品です。東京~京都が通常期10,900円で、通常価格より22%も安くなっています。繁忙期は、1,400円高くなり、12,300円となります。
その名の通り、「こだま」しか乗れません。「こだま」では、東京~京都は約3時間40分かかります。「のぞみ」は約2時間17分ですから、所要時間は約1.6倍です。
・こだま普通車指定席(通常期)10,900円
・こだま普通車指定席(繁忙期)12,300円
前日までに購入しなければならない、JRの駅の窓口では購入できない(JR東海ツアーズのネット販売のみ)、列車変更などができない、などの制限がありますが、利用期間の制限がなく、設定座席数も多く、使いやすいでしょう。
【公式】JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」 [PR]
JR日帰りツアー
往復の新幹線がセットになった日帰り専用の旅行商品(パッケージツアー)です。JR東海ツアーズが取り扱っています。1名から利用可。「のぞみ」も利用できます。
・新幹線指定席往復で20,300円~24,900円程度
片道あたりなら1万円ちょっとで、「のぞみ」号利用で東京~京都間を日帰り利用できるので、とてもお得です。日帰り旅行なら、「ぷらっとこだま」よりもこちらがおすすめです。ただし、利用できる列車は限られます。通信可能なスマートフォンが必要です。電子クーポン付き。
【公式】JR東海ツアーズ [PR]
宿泊パッケージツアー
宿泊をともなう旅行の場合、往復の新幹線と宿泊がセットになった旅行商品(パッケージツアー)を使えばお得です。
JTBの「ダイナミックパッケージMySTYLE」、日本旅行の「JR・新幹線+宿泊セットプラン」、近畿日本ツーリストの「スグ旅」、JR東海ツアーズの「EXダイナミックパック」などがあります。
サイト上で予約・決済し、きっぷは新幹線駅構内にある指定席券売機で受け取れます。
・新幹線指定席往復+ホテル1泊で25,000円程度~
新幹線の往復正規価格とそれほど変わらない価格で、宿泊がついてきます。最近の京都はホテル代が高騰していますので、ちょっといいホテルに泊まると40,000円くらいになってしまいますが、それでもツアーならではの割安感があります。
時間帯のいい列車は値段が少し高くなります。出発前日まで予約でき、一部は当日予約も可能です。
【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
【公式】近畿日本ツーリスト「スグ旅」 [PR]
【公式】JR東海ツアーズEXダイナミックパック [PR]
乗車券の分割購入
乗車券を分割購入する方法もあります。
[運賃]
東京~川崎 320円
横浜市内~大津 7,700円
大津~京都 200円
合計8,220円
・分割購入乗車券+新幹線特急券 14,030円
(のぞみ指定席)
通算で買うよりも、140円安くなります。JRの駅窓口でまとめて買えば購入時はそれほど面倒ではありませんが、鉄道に詳しい人以外にはおすすめしません。
ちなみにバスは?
東京~京都間の場合、高速バスなら7~8時間程度。新幹線「のぞみ」は2時間15分程度ですので、3倍以上の時間がかかりますが、価格的には安いです。
昼行バスと夜行バスがあり、昼行バスならあまり疲れませんし、夜行バスなら時間を有効に使えるというメリットがあります。
東京~京都の高速バスの注意点は、京都市内の発着便が少ないことです。多くの便は東京~大阪線で、途中、京都に立ち寄る形です。そのため、京都の高速バスは京都駅に発着する便と、高速道路上のバス停留所(京都深草)に停まるだけの便があります。
基本的には京都駅発着の便をおすすめします。ただ、京都深草バス停は京阪藤森駅から0.5km、地下鉄・近鉄竹田駅から0.8kmの距離ですので、京都市南部の京阪線沿線に向かう場合などは、京都深草バス停も便利かもしれません。
価格は、JRバスを例に取ると、東京駅八重洲口・バスタ新宿~京都駅・京都深草間の価格が「青春昼特急」(4列シート)で、3,000円~6,500円。「グラン昼特急」(3列シート)は3,900~8,000円です。夜行の「青春エコドリーム」(4列)は3,500~9,700円、「グランドリーム」(3列)が5,800~11,000円です。
そのほか、東京~京都間には格安高速バスも多数運行していて、4列シートバスなら3,000円~6,000円程度で見つかります。
おもなバスは、楽天トラベルで予約できます。
【公式】楽天トラベル高速バス [PR]
まとめてみると
東京~京都間の新幹線に驚くような格安チケットはありません。比較的使いやすく安いのが「ぷらっとこだま」の10,900円でしょうか。ただ、「こだま」号の東京~京都間の所要時間は3時間40分ですので、ちょっと時間がかかりすぎます。「ぷらっとこだま」は東京~名古屋あたりでは便利でお得ですが、東京~京都では「遅い」という印象がぬぐえません。
「のぞみ」利用なら、「EX早特28ワイド」が11,690円でお手頃です。ただ、28日前までに購入しなければならないという制約は厳しめです。
かつては手軽な格安チケットとして新幹線回数券があり、ばら売りを金券ショップで購入できましたが、回数券は2022年3月を以て廃止されました。
観光や宿泊を伴う旅行ならツアーも検討しましょう。JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストなどが、新幹線と宿泊がセットになったプランを販売しています。(鎌倉淳)
【公式】JTBダイナミックパッケージMySTYLE [PR]
【公式】日本旅行「JR・新幹線+宿泊セットプラン」 [PR]
【公式】近畿日本ツーリスト「スグ旅」 [PR]
【公式】JR東海ツアーズEXダイナミックパック [PR]
【公式】JR東海ツアーズ「ぷらっとこだま」 [PR]