2022年3月ダイヤ改正で、米原~野洲間の新快速が、日中時間帯に毎時1本に削減されます。青春18きっぷでの旅行者に影響しそうです。
草津~米原間の運転取り止め
JR西日本は、2022年3月12日実施するダイヤ改正で、京阪神エリアを含む各線で列車本数の削減を実施します。琵琶湖線では、9時~15時台で、草津~米原間の新快速を毎時2本から1本に削減することを明らかにしました。普通は毎時2本で変わりありません。
現在、琵琶湖線の新快速は、日中時間帯に毎時3本あり、うち1本が野洲発着。野洲~米原間は毎時2本です。JR西日本によると、草津~米原間の新快速の一部列車の運転を取りやめ、草津発着とします。つまり、1時間のうち、草津発着、野洲発着、米原発着が各1本になるようです。
運転区間が短縮されるのは
米原発の削減対象の列車をみると、運転区間が短縮される下り新快速は、米原発11時台~15時台の毎時20分(一部17分発)です。
上り新快速で運転区間が短縮されるのは、草津発9時~13時台の毎時51分(一部53分)発です。さかのぼると大阪発9時~13時台の毎時00分発が草津止まりになります。
青春18きっぷ利用者に影響
大きな影響を受けそうなのは青春18きっぷ利用者でしょう。米原~京都間は青春18きっぷ旅行者が多い区間で、ダイヤ改正後は毎時1本の新快速に利用者が集中することが予想されます。
さらに、大垣~米原間の普通列車のうち2本に1本は、米原駅で新快速に連絡しなくなります。そのため、新快速に接続する大垣~米原間の列車の混雑が激しくなるかもしれません。
東京・小倉同日着が不可能に?
長距離の視点で見ると、米原発12時20分発の新快速は、東京を始発で出た場合の最速乗り継ぎを構成していて、小倉に00時05分に到着できます。
この新快速の運転区間が短縮されることで、その他の乗り継ぎに大きな変化がなければ、青春18きっぷによる東京~小倉同日着ができなくなりそうです。
今回のダイヤ改正は寂しい話が多いですが、なかでも新快速の運転区間縮小は、旅行者にとって残念な改正ポイントになりそうです。(鎌倉淳)