JR四国とJR北海道が、期間限定のお得な乗り放題きっぷを設定しています。「四国くるりきっぷ」と「ひがし/きた北海道フリーパス」。どちらも単独では購入できませんが、低価格設定です。
「四国くるりきっぷ」とは?
「四国くるりきっぷ」は、JR西日本「e5489」で発売する期間限定のきっぷ。京阪神エリアなどから四国までの往復運賃・料金に、JR四国全線などの乗り放題がセットになっています。
フリーエリア(自由周遊区間)は、JR四国全線(瀬戸大橋線児島~宇多津間を含む)と、土佐くろしお鉄道線・若井~窪川間、ジェイアール四国バス(久万高原線、大栃線)の路線バスです。
出発地は、京都市内、大阪市内、神戸市内、岡山の4つで、出発地からの往復とフリーエリアで、それぞれ新幹線および特急列車の普通車自由席が利用できます。
利用期間は2018年12月1日から2019年4月2日までの連続する3日間。利用開始日の1か月前の10時から3日前まで、JR西日本インターネット予約「e5489」限定で発売します。駅窓口での販売はありません。
「四国くるりきっぷ」の概要
「四国くるりきっぷ」の概要は以下の通りです。
■発売期間
・2018年11月1日~2019年3月28日
※利用日の3日前まで発売。
■利用期間
・2018年12月1日~2019年4月2日
■有効期間
・3日間
■価格(子ども半額)
・京都市内発着:17,500円
・大阪市内発着:17,000円
・神戸市内発着:16,500円
・岡山発着:12,000円
「バースディきっぷ」よりお得
JR四国が乗り放題になるきっぷとしては、「四国フリーきっぷ」(3日間)16,140円、「週末乗り放題きっぷ」(1日間有効)10,280円、「バースデイきっぷ」(3日間)9,500円などがあります。
たとえば新大阪~宇多津までの片道運賃・料金(新幹線・特急自由席)は6,890円なので、京阪神エリアからの往復で四国周遊をするのなら、「四国くるりきっぷ」は「バースデイきっぷ」よりもお得です。大阪から松山、高知を往復するだけで元が取れます。
「ひがし/きた北海道フリーパス」とは?
「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」は、JR北海道が航空会社とタイアップして販売しているフリーきっぷです。ピーチ、バニラエア、AIRDOとのタイアップ商品があります。
基本的なルールは各社同じで、「ひがし北海道フリーパス」は5日間、「きた北海道フリーパス」は4日間、フリーエリア内の特急と普通列車の普通車自由席が乗り降り自由となります。
ひがし北海道フリーパスのフリーエリアは以下の通りです。
きた北海道フリーパスのフリーエリアは以下の通りです。
「ひがし/きた北海道フリーパス」の概要
「ひがし/きた北海道フリーパス」の概要は以下の通りです。
◎ひがし北海道フリーパス
■発売期間
・~2019年3月31日
■利用期間
・~2019年4月4日
■有効期間
・5日間
■価格
・おとな15,500円、こども7,750円
・U25(12歳~25歳) 12,000円
◎きた北海道フリーパス
■発売期間
・~2019年3月31日
■利用期間
・~2019年4月3日
■有効期間
・4日間
■価格
・おとな12,500円、こども6,250円
・U25(12歳~25歳) 10,000円
飛行機到着日にJR駅で購入
ピーチ、バニラエアとのタイアップ版は、搭乗日当日に新千歳空港駅または釧路駅(ひがし北海道、ピーチのみ)で購入できます。購入には、新千歳空港または釧路空港到着便の搭乗券半券が必要です。
AIRDOとのタイアップ版は「AIRDO 20周年ひがし北海道フリーパス」「AIRDO 20周年きた北海道フリーパス」といいます。AIRDOは新千歳、旭川、帯広、釧路、女満別に就航していますので、「ひがし北海道」はその5空港到着便で使えます。「きた北海道」は新千歳、旭川の両空港到着便で使えます。
フライトに応じて、新千歳空港駅、旭川駅、帯広駅、釧路駅、北見駅、網走駅で購入できます。購入時には、AIRDO搭乗時に渡される「ご搭乗案内」の提示が必要です。
AIRDO版は、旭山動物園の入園券とバス往復乗車券がセットになっているほか、各種特典があります。
JR北海道には「北海道フリーパス」という通年販売の乗り放題きっぷがあります。価格は大人26,230円で7日間有効。これに比べると、有効期間が短くフリーエリアも狭いですが、短期間の旅行には「ひがし/きた北海道フリーパス」がお得でしょう。
「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」とは?
このほか、JALパックの北海道ツアーには、JR北海道「ひがし&きた北海道キャンペーンパス」が付いたツアーが設定されています。新千歳、旭川、女満別、帯広、釧路の5空港を利用するJALパックの特定のツアーで、JR線のキャンペーンパスが利用できます。
このキャンペーンパスは、ピーチ、バニラ、AIRDOの「ひがし北海道フリーパス」「きた北海道フリーパス」とフリーエリアは同じです。ただし、ツアー日程に応じて有効期間は異なり、2日間~4日間の設定があります。2019年3月31日帰着分までの期間限定です。
このパスは単独では発売されていませんので、価格設定はありません。航空券、ホテル、JR北海道のフリーパスがすべて付いて、2泊3日のツアーで東京発着29,800円~、大阪発着27,800円~などの設定があります。
ツアーは、出発日や時間帯により価格差が激しいので一概にはいえませんが、LCCやAIRDOよりも、JALパックのほうがトータルでは安い場合もありそうです。
観光的にはこれからオフシーズンですが、冬から春にかけて、お得なきっぷを上手に活用して、四国・北海道へ旅に出てはいかがでしょうか。(鎌倉淳)