JR渋谷駅の山手線ホームと埼京線ホームが横に並びます。埼京線ホームを北に移設するもので、ハチ公口や南口から埼京線・湘南新宿ラインなどが利用しやすくなります。
湘南新宿ライン、相鉄直通線、りんかい線も
JR東日本は、渋谷駅の山手線ホームの隣に移設工事中の埼京線新ホームについて、2020年6月1日に供用開始すると発表しました。
渋谷駅の埼京線ホームには、埼京線のほか、湘南新宿ライン、りんかい線直通列車、JR・相鉄直通線の列車が乗り入れます。利用者の多い重要なホームですが、現在は、山手線ホームから約350m離れた南側に位置していて、ハチ公改札や南改札からは階段やエスカレーターを何度も上り下りする必要があります。
この埼京線ホームが、ついに山手線と並ぶ位置に移動します。東急東横線の旧渋谷駅のスペースを一部活用して移設するもので、高架上の中央改札のほか、地上にあるハチ公改札、南改札にも直結し、これらの改札口からの埼京線ホームへのアクセスが容易になります。
上図の通り、ハチ公前改札、南改札では改札内を拡幅します。それぞれの改札から、埼京線ホームへエスカレーターやエレベーターも設置します。
一方、新南口からは、埼京線ホームは遠くなります。新南改札からの連絡通路は残されます。
5月30、31日は終日運休
新ホームに線路を切り替える工事のため、2020年5月30日、31日に埼京線、湘南新宿ライン、相鉄線直通列車は、大崎~新宿間などで終日運休します。りんかい線は大崎駅折り返しとなります。
成田エクスプレスも品川~新宿・池袋方面は運休します。特急「踊り子」・「サフィール踊り子」の新宿発着列車は東京発着に変更となります。
線路切り替え工事は5月29日22時~6月1日4時の約54時間に及びます。JR東日本の線路切り替え工事としては過去最長です。
また、旧大山街道の渋谷駅前交差点~宮益坂下交差点でも通行止めが発生します。通行止め時間帯は、2020年5月30日2時頃~8時頃と、5月30日22時頃~31日7時頃です。ハチ公改札外通路は終日通行可能です。
渋谷駅改造はまだ続く
JR渋谷駅の改造工事はまだまだ続き、今後は山手線内回りホームの拡幅が始まります。最終的に山手線外回りホームを撤去して、山手線ホームは島式1面2線となります。
下図がその構想ですが、今回は「STEP2」で、今後「STEP4」まであります。
将来的に、JR渋谷駅は埼京線と山手線で2面4線に整理されることになります。
JRの両ホーム上には10階建ての渋谷スクランブルスクエア中央棟が建設されます。全ての工事が終了するのは、2028年3月の予定です。