東急東横線の地下化後の、渋谷駅の大改造計画のスケジュールが明確になりました。東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロの鉄道3社が、「渋谷駅街区開発事業」に関して、東京都環境影響評価条例に基づき、環境影響評価手続に着手したことによるものです。
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埼京線ホームを東横線跡地に
今回3社が発表した「渋谷駅街区開発事業」の概略によりますと、事業区域面積は約1.53ヘクタール。3つの高層ビルを建築する計画で、建築面積は約14,600平方メートルと大規模です。東棟、西棟、中央棟の3つのエリアに分かれ、西棟は高さ約76m、地上12階、地下6階で店舗や駐車場が入り、中央棟は高さ約61m、地上10階、地下2階で店舗が入ります。また、東棟は高さ230m、地上43階、地下6階で、オフィスや店舗、駐車場が入る予定。
これらと並行して、現在の埼京線の渋谷駅を山手線の隣(現在の東横線ホーム位置)に移設して利便性を高めます。
壮大な計画は結構なのですが、問題はその工期。この概要によると、工事予定期間は2013年度から2027年度。東棟は2020年に、西棟と中央棟は2027年にそれぞれ完成予定とのことです。要するに、2013年から2027年の足かけ15年間も、渋谷駅では工事が続く、というわけです。
現在の渋谷駅は継ぎ接ぎだらけで、大規模な改良工事が必要なのは誰もが認めるところ。今回のこの工事概要は、渋谷地上駅を抜本的に変えるものなので、これだけの大工事は仕方ないのでしょう。とはいうものの、利用者からしたら15年も工事に付き合わされるのはちょっとたまらないですね。
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