2022年3月12日ダイヤ改正で、津軽線と北海道新幹線の接続が改善しそうです。青春18きっぷ北海道オプション券を利用する人には明るいニュースでしょう。
青森~函館の乗り継ぎ問題
青春18きっぷで青森~函館間を旅行するには、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を利用します。青春18きっぷ利用者に限り、奥津軽いまべつ~木古内間の北海道新幹線と、木古内~五稜郭間の道南いさりび鉄道を利用できるというきっぷで、価格は2,490円です。
ただ、青森~函館間の乗り継ぎが悪いのが難点です。4時間以内で乗り継げるのは1日1往復だけで、6時間以上かかる乗り継ぎもあります。
たとえば、青森発15時31分発の列車に乗った場合の乗り継ぎは、以下のようになっています。
青森15:31→16:08蟹田16:45→17:09津軽二股/奥津軽いまべつ19:01→19:35木古内20:44→21:45函館(6時間14分)
津軽線の運転時刻見直し
この乗り継ぎ問題が、2022年3月12日で改善するかもしれません。
JR東日本は2022年3月新ダイヤの概要を発表し、そのなかで、津軽線の一部列車の運転時刻を見直すことを明らかにしました。蟹田発16時45分発三厩行きを、16時12分発に変更。蟹田駅で、青森発の接続を現ダイヤと同じ16時08分に受けます。
新ダイヤの蟹田駅16時12分発の津軽二股駅到着時刻は16時34分頃とみられます。その場合、奥津軽いまべつ17時01分発の「はやぶさ25号」に乗り継げます。前後の乗り継ぎは以下のようになります。
青森15:31*→16:08蟹田16:12→16:34頃津軽二股/奥津軽いまべつ17:01→17:35木古内19:00*→20:00*函館(4時間29分)
*は現ダイヤ。改正の可能性あり。
函館の夜が長く
現ダイヤでは津軽二股・奥津軽いまべつがギリギリ乗り継げなかったのですが、新ダイヤでは30分弱と絶妙な乗り継ぎ時間となります。道南いさりび鉄道の2022年新ダイヤは不明ですが、現状と同じなら函館に20時に到着できます。現ダイヤに比べて、函館到着が1時間45分早くなる計算です。
道南いさりび鉄道の時刻が変わらないなら、木古内での乗り継ぎが悪いのは残念ですが、青森~函館間が4時間29分と比較的短くなります。函館に20時到着なら、港町の夜を楽しむ時間ができそうです。
全国で普通列車が削減されるなか、青春18きっぷ利用者には数少ない明るいニュースです。ただ、実際に使う人はほとんどいないでしょうが。(鎌倉淳)