青春18きっぷの2017年発売期間、利用期間、価格が発表。北海道新幹線オプション券の発売期間が延長

2017年の青春18きっぷの発売期間・利用期間・値段が発表されました。今年は大きなルール変更はありませんが、北海道新幹線オプション券の発売期間が青春18きっぷ利用期間の最終日までに変わりました。

広告

期間、価格に変更なし

2017年の青春18きっぷの値段は、これまでと変わらない11,850円。一回あたりの価格は2,370円です。これまで同様、全国のJR線の普通列車が1日乗り放題という基本ルールに変更はありません。

唯一の変更点は、北海道新幹線オプション券の発売期間が青春18きっぷ利用期間の最終日までに変わったこと。これまでは青春18きっぷの発売期間に限定されていましたので、発売期間終了後の利用期間には、思い立ってオプション券を買うことができませんでした。

今年からそれが可能になるわけで、改善といっていいでしょう。

仙石東北ライン

北陸特例の注記が加わる

また、北陸特例に関する注記が加わっています。「金沢駅から高岡駅を経由して城端駅へ向かう場合」を例としてあげて、『「金沢~高岡」間のIRいしかわ鉄道線及びあいの風とやま鉄道線の運賃が必要です』とのこと。

金沢~津幡間で、IRいしかわ鉄道の運賃が不要という特例は、七尾線方面へ通過利用する場合に限られることを明文化した形です。すでに当該特例に関わる第三セクターなどでは告知されていましたが、青春18きっぷの発売時プレスリリースで明文化されたのは今回が初めてです。

青春18きっぷ・2017年の発売期間、利用期間

青春18きっぷの2017年の発売期間、利用期間は、以下の通りです。

〔春季〕
・発売期間:2月20日~3月31日
・利用期間:3月 1日~4月10日
〔夏季〕
・発売期間:7月 1日~8月31日
・利用期間:7月20日~9月10日
〔冬季〕
・発売期間:12月 1日~12月31日
・利用期間:12月10日~2018年1月10日

青春18きっぷの効力

JR全線の普通列車と快速列車の普通車自由席、JR東日本のバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーが自由に乗り降りできます。

JR以外の鉄道路線は、青い森鉄道線の青森~八戸間と青森~野辺地間、八戸~野辺地間、あいの風とやま鉄道線の高岡~富山間、IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡間で、普通列車や快速列車で通過する場合に限り利用できます。

普通列車の普通車指定席やグリーン車自由席などは、指定席券やグリーン券を別途購入すれば利用できます。

特急列車や急行列車、グリーン車指定席などは原則として利用できません。ただし、石勝線新得~新夕張間などの一部の区間についてのみ、特急列車や急行列車の普通車自由席を利用できます。

青春18きっぷ北海道新幹線オプション券

青春18きっぷ北海道新幹線オプション券は、青春18きっぷと併用する場合にかぎり、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間を利用できるきっぷです。価格は2,300円です。

効力

北海道新幹線奥津軽いまべつ~木古内間の普通車と、道南いさりび鉄道線木古内~五稜郭間の普通列車を、連続して利用できます。1枚に付き片道1回のみです。北海道新幹線奥津軽いまべつとJR在来線の乗換駅は、津軽線津軽二股駅です。

青春18きっぷ北海道新幹線オプション券の発売期間、利用期間は、以下の通りです。

〔春季〕
・発売期間:2月20日~4月10日
・利用期間:3月 1日~4月10日
〔夏季〕
・発売期間:7月 1日~9月10日
・利用期間:7月20日~9月10日
〔冬季〕
・発売期間:12月 1日~1月10日
・利用期間:12月10日~2018年1月10日

青春18きっぷの発売期間と同時に発売開始し、利用期間終了まで発売されています。

北海道新幹線オプション券は、新幹線と在来線の接続が悪すぎて使いにくいという問題もあります。3月のダイヤ改正で、その点も改善されればいいのですが。(鎌倉淳)

広告
前の記事「北海道の鉄道網のあり方」報告書を読み解く(2)。国の支援はどこまで得られるのか?
次の記事夕張・マウントレースイスキー場は「第2のニセコ」になれるか。新運営会社が100億円投資へ