西武池袋駅が全面改装されることになりました。駅の1階、2階部分を改装し、あわせて駅に近い旧本社ビルをオフィスビルに建て替えます。西武池袋駅の大規模なリニューアルは40年ぶりで、61億円をかけて駅周辺が一体で再開発されます。
1階コンコースが明るく
まず、ホームにはホームドアが新たに設置されます。改札口も広くなり、1階コンコースには待ち合わせの広場が設けられます。天井や柱のデザインは太陽や木をモチーフにし、沿線の秩父地方などに広がる自然を連想させるものにするそうです。地下1階には授乳室が設置されます。トイレもリニューアルされ、化粧や着替えに使える更衣室も導入されます。
駅構内のテナントも全面的に入れ替えられます。現在、1階と地下に12店あり、飲食店が中心ですが、ここに若い女性に人気のある雑貨・アパレル店を誘致するとのこと。具体的には、以下のように4エリアに区分されます。
【地下1階フードゾーン】幅広い世代に支持されるクイック飲食をテーマ
想定業態/お茶漬け・おむすびなど・うどん・そば、パン・カフェなど
【地下1階テイクアウトゾーン】女性が気軽に立ち寄れるテイクアウト店をテーマ
想定業態/スウィーツ、書店
【地下1階ファッションゾーン】20代、30代の女性を惹きつける店舗をテーマ
想定業態/服飾、コスメ雑貨、生活雑貨、コンビニエンス(TOMONY)
【1階コンビニゾーン】利便性機能をテーマ
想定業態/コンビニエンス(TOMONY)、カフェなど
↑1階改装図
↑2階改装図
とはいえ、地図を見ると、改札口周辺の小テナントの入れ替えですので、「40年ぶり」というほどのインパクトがあるかどうかは疑問です。むしろ、今回の改装の目玉は、駅の南側にある旧本社ビルの建て替えでしょう。
西武鉄道の旧本社ビルは、ビックリガードの南側にあります。ジュンク堂書店のはす向かいあたりで、これをオフィスビルに建て替えます。
当初は約3200平方メートルの敷地の開発が予定されていましたが、西武線の線路を挟んだ隣接する約2100平方メートルの社有地も追加。線路の上も建物で覆い、全体で延べ床面積が約4万3000平方メートルのビルを建設します。完成予定は2018年度で、17~18階程度の高さになるようです。池袋エリアでは最大級の貸室面積になります。
建設するオフィスビルと駅周辺をつなぐ連絡通路の建設も豊島区が検討中だそうです。できるとすれば、リブロの入っているビルのあたりから西武線の線路の上を伝って、そのまま新ビルに通路で行き来できるようになりそうです。この連絡通路は、リブロから池袋西口にもつなげる計画があり、実現すればルミネからリブロを経てジュンク堂向かいまでが、空中通路でつながることになるかもしれません。