JR西日本は、2020年3月7日までの収入概況を発表し、3月1日~7日の7日間で、山陽・北陸両新幹線の利用者が半減したことを明らかにしました。
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定期外収入が大幅減
JR西日本によりますと、2020年2月の運輸取扱収入は、消費税増税分を除いた前年同日比で90.9%でした。近距離券は98.2%、定期券は102.5%と堅調でしたが、中長距離券が86.3%と落ち込みました。
3月1日~7日の運輸取扱収入は、前年同日比で54.1%と大きく落ち込みました。近距離券が66.7%、中長距離券が42.0%と、定期外収入が大幅に減っています。定期券は86.5%でした。
3月は半減
列車の利用状況は、2月の前年同日比(1日平均)は山陽新幹線が90%、北陸新幹線が88%、在来線特急が82%、アーバンネットワークが95%でした。
3月は前年同日比で山陽新幹線が49%、北陸新幹線が46%、在来線特急が45%、アーバンネットワークが68%でした。新幹線、在来線特急とも前年の半分以下で、3月に入り利用者が急減したことを示しています。
鉄道会社に試練
新型コロナウイルスの感染防止のため、政府が大規模イベントの自粛要請を行ったのが2月26日。翌27日に、全国の学校に休校を要請しました。この頃から世の中が一気に自粛ムードに傾いたのは、みなさんご存じの通りです。
感染拡大防止の「正念場」とされた3月第1週に、JR西日本の新幹線・特急の利用者が半減したことが明らかになったわけで、「要請」の影響の大きさがわかります。JR西日本に限った話ではないでしょうが、コロナウイルス禍で大きな打撃を受け、試練に直面していることがわかります。
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