JR留萌線の深川~石狩沼田間が、2026年4月1日に廃止されることが確定しました。自治体の意見聴取を経て、国土交通省が正式に廃止を認めました。
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深川~石狩沼田14.4km
JR留萌線は、深川~石狩沼田間14.4kmを結ぶローカル線です。
もともとは深川~増毛間66.8kmの路線でしたが、2016年に留萌~増毛間、2023年に石狩沼田~留萌間が廃止され、現在残っているのは深川~石狩沼田間だけです。
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あと10ヶ月で運行終了
深川~石狩沼田間については、深川~留萌間の全線廃止を求めたJR北海道が、沿線自治体の要望に応えて、3年間の存続を受け入れたものです。2023年の石狩沼田~留萌間の廃止後、3年限定で運行が継続されてきました。
その期限が2026年3月末です。JR北海道は、予定通り同月限りでの廃止届を国土交通省に提出。同省北海道運輸局が沿線市町長らの意見聴取を5月26日に実施しました。その結果、JR北海道の廃止届けを認め、2026年4月1日での全線廃止が確定しました。
これにより、JR留萌線は、あと約10ヶ月で運行を終了します。深川~留萌間の開業が1910年11月ですので、115年余の歴史に幕を閉じることになります。
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代替バスを運行
留萌線廃止後は、代替バスに運行が引き継がれます。JR北海道は、すでに3月に代替バスの運行概要を公表しています。
それによりますと、現在、1日14本の列車に代わり、道北バスの路線バスを平日8本、土休日7本運行します。
そのほか、空知中央バスが、平日10本、土休日6本を運行しています。また、留萌~旭川間には、沿岸バスなどの留萌旭川線が1日10本あり、秩父別町内を経由します。(鎌倉淳)
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