ピーチが売上高でLCC「暫定首位」に。ただし、初の減益決算

ジェットスター・ジャパンを抜く

格安航空会社LCCのピーチ・アビエーションの売上高が過去最高の547億円を記録しました。ジェットスター・ジャパンの2017年6月期の売上高を抜いて、LCC業界で「暫定首位」に立っています。ただし、創業以来初の減益となりました。

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売上高は547億円

ピーチ・アビエーションは、2018年6月27日に、2018年3月期決算(単体)の概要を公表しました。それによりますと、最終利益(当期純利益)は前年比24.6%減の約37億円で、創業以来初の減益決算となりました。

一方、売上高(営業収入)は約547億円で、前年比5.9%増、過去最高を記録しています。決算時期が異なるので単純な比較はできませんが、ジェットスター・ジャパンの2017年6月期の売上高528億円を抜いて、国内LCC5社で首位となりました。

ジェットスターの2018年6月期決算はまだまとまっていませんし、おそらく同社も売上高を増やすでしょうから、ピーチは「暫定首位」といったところでしょうか。

ピーチA320
写真:ピーチ・アビエーション

人件費が利益を圧迫

営業利益は約57億円で、前年比8.1%減。売上高営業利益率は10.5%と高く、ANAホールディングスの8.3%を上回っています。増収減益とは言え、依然としてピーチは好調といえそうです。平均搭乗率も86.9%と、前期から1.5ポイント上昇しました。

ピーチ・アビエーション第8期決算(2018年3月期)
売上高547.40億円(517.09億円) 営業利益57.93億円(63.02億円) 経常利益56.77億円(53.87億円) 当期純利益37.28億円(49.44億円)
※カッコ内は前期

今期の減益は、パイロットや整備士を積極的に採用したことで人件費が増加したことが、主な要因とのこと。バニラエアとの統合や、中距離LCCへの進出を控え、採用を増やしたようです。

人員が増えているのであれば、欠航リスクも減ります。利用者にとっては「良い減益」といえるのでしょうか。(鎌倉淳)

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