格安航空会社LCCのピーチ・アビエーションとバニラエアの那覇空港のチェックインカウンターが、移転します。現在は立ち入り制限区域にあり、出入りが面倒でしたが、今後は既存ターミナルに隣接する新施設に入ります。
使いにくい現行ターミナル
ピーチとバニラは、現在、那覇空港ターミナルから離れた場所にあるLCCターミナルでチェックインなどの手続きを行っています。このLCCターミナルは、ANAの貨物ターミナルを改造したもので、旅客の立ち入りが制限されている区域にあります。そのため、利用者はターミナル間を往復する専用バスで移動しなければなりません。
LCCターミナルからゆいレールや路線バス乗り場へのアクセスが悪く、専用バスが混んでいると出入りに時間がかかるという難点がありました。いくらLCCとはいえ、歩いて出入りできないターミナルは、率直にいって使いにくく不評です。
際内連結ターミナル施設
那覇空港では、現在、国際線と国内線のターミナルの間に「際内連結ターミナル施設」の建設を進めています。施設は5階建てで、国内線と国際線の間約170mを結びます。
完成後は離れている両ターミナルが連結し、新しい空港施設ができます。既存の国際線のチェックインロビーは連結ターミナルの3階に移設され、国内線チェックインロビーと連続する吹き抜け空間となります。この連結ターミナルに、ピーチとバニラのチェックインカウンターも移転する見通しです。
沖縄タイムズ2018年7月19日付によりますと、LCC2社と那覇空港ビルディングとの正式な契約はこれからで、移転時期や、チェックインカウンターなどの配置場所は今後、協議して決めます。
連結ターミナルは、2019年3月にオープンする予定。ピーチ、バニラのカウンターも、連結ターミナルオープンと同じ時期に移転する可能性が高そうです。那覇空港でLCC2社のカウンターが制限区域から脱出し、アクセスしやすくなるでしょう。(鎌倉淳)