ピーチ、成田~女満別、釧路、長崎線を運休。「コロナ禍就航」持続せず

国際線回復を見据え

格安航空会社のピーチ・アビエーションは、成田~女満別、釧路、長崎の3路線を運休します。関西~女満別、釧路線と、成田~大分線の3路線は、期間運航になります。

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期間運航から運休へ

ピーチ・アビエーションは、2023年3月26日からはじまる夏スケジュールで、国内線3路線を運休すると発表しました。運休するのは、成田〜女満別、釧路、長崎線です。

現行の2022年冬スケジュールでは、成田〜女満別線は12月23日~1月9日と2月11日~3月25日に1往復を運航しています。成田~釧路線は、12月23日~1月9日に1往復を運航していました。成田~長崎線は毎日1往復を運航中です。

これら3路線について、2023年3月26日以降の夏スケジュールで運休します。事実上の路線廃止となる可能性もあります。

ピーチエアバスA321LR
画像:ピーチ・アビエーション
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関西3路線も期間運航に

また、関西~女満別、釧路線と、成田~大分線の計3路線は、期間運航になります。関西~女満別、釧路線は7月1日~10月28日のみ運航となり、女満別線が月・水・土、釧路線が火・木・金・日という交互運航です。

成田~大分線は、8月1日~10月28日のみ1日1往復の運航となります。

このほか、関西〜長崎、宮崎、鹿児島、奄美線と、福岡〜那覇、仙台〜新千歳線は減便します。

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国際線の運航再開見据え

新型コロナウイルス感染症が流行する前、ピーチの収益源はインバウンド需要に応じた国際線でした。

新型コロナ禍で国際線が運航不能になってからは、余力を国内線に振り向けて新路線を拡充し、開拓につとめてきました。今回運休となる3路線は、いずれもこうした「コロナ開設」の路線で、成田~長崎線が2020年3月、成田~釧路線が2020年8月、成田~女満別線が2021年2月の就航です。

ここへきて、コロナ禍は一段落しつつあり、国際線旅客も回復してきています。今回の路線整理は、収益性の高い国際線の運航再開や増便を見据えて、国内線で振るわない路線を整理しはじめた、というところでしょうか。

その国際線ですが、すでに関西~ソウル、台北、バンコク線などを再開。2月には香港線も再開し、バンコク線は3月26日から週1便増便して毎日運航とします。他路線についても、インバウンド需要の回復に応じて、徐々に再開・増便していくとみられます。(鎌倉淳)

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