JR東日本「JR SKISKI」の2026年シーズンの日帰りスキー・スノボツアーの販売が開始されました。「ワンデーGALA」をはじめとした日帰りスキー商品は、平日で大幅に値上げされています。自由席も選択できなくなり、平日狙いの節約スキー・スノーボーダーには厳しい状況になりそうです。
キャッチフレーズは「今だけは青い冬」
JR SKISKIは、JR東日本系列のびゅうトラベルが発売しているスキー・スノボ旅行商品です。その2025-2026年シーズンの販売が開始されました。
今年のキャッチフレーズは「今だけは青い冬」。イメージキャラクターは上坂樹里です。

11スキー場がラインナップ
JR SKISKIの人気プランは、なんといっても新幹線の日帰りスキーです。
日帰りとしてラインナップされているスキー場は、GALA湯沢、神立、湯沢高原、石打丸山、舞子、NASPA、かぐら、苗場、湯沢中里、軽井沢プリンス、スノーリゾートロマンスの神様(木島平)の11箇所で、2025年シーズンと同じです。
ほとんどが湯沢エリアですが、軽井沢や木島平も含まれていますので、長野エリアへの日帰りスキーも可能です。

平日を大幅値上げ
看板商品である「ワンデーGALA」(1日リフト券付き)の参考価格は、平日13,800円と表記されています。昨シーズンの参考価格が11,500円でしたので、じつに2,300円も高くなっています。
価格はダイナミックプライシングの変動制ですので、実際に検索してみると、ハイシーズン平日の1月15日(水)が13,800円、連休中日の1月11日(日)が15,500円、年末年始の1月2日(金)が19,100円となっていました。
他の日程も検索しましたが、レギュラーシーズンの「ワンデーGALA」の標準価格は平日が13,800円で、土休日が15,500円、年末年始が19,100円のようです。
前年は平日12,100円、土休日15,100円でしたので、平日が14%、土休日が3%程度の値上げです。週末の値上げ幅を抑えるいっぽう、平日の大幅値上げに踏み切ったといえます。
列車ごとの価格差も
列車ごとの価格差もあり、往路が最大800円、復路が最大500円増しと設定されているようです。
たとえば1月11日(日)出発では、往路では東京06時36分発、07時36分発が800円増し、復路は加算がありません。1月4日(日)は、往路の加算はなく、復路はガーラ湯沢17時04分発、18時01分発、19時11分発が500円増しとなっています。
加算額は曜日により一定で、空席状況により適用列車が変動するようです。列車を利用するのはスキー客だけではありませんから、その他の要因も含めて、混雑日に人気の列車を選ぶと、往復で最大1,300円程度、価格が高くなる可能性があるわけです。

自由席は選択できず
自由席は選択できないようになったようです。前年は平日に限り片道300円引きで選択できたので、大きな変更点といえます。
インバウンドの外国人向けフリーパスの利用者が増えてきたため、平日でも自由席に余裕がなくなってきているのかもしれません。
グリーン車は選択可能で、片道あたり1,400円増です。また、リフト4時間券のプランもあり、700円引きとなっています。この割引幅は前年と同じです。
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リフト券以上の値上げ
ということで、当サイトが調べた限りでは、「ワンデーGALA」の2026年のシーズン標準価格(指定席)は、平日13,800円、土休日15,500円くらいです。ただし、列車により、最大1,800円の上乗せがありますので、土休日は17,300円になるかもしれません。
ワンデーGALAには、往復の新幹線チケットとリフト券(定価7,300円、WEB6,800円)が含まれています。リフト券価格は前年比で定価が500円、WEBが900円の値上げとなっています。
ワンデーGALAの価格は、平日はリフト券以上の値上げです。いっぽうで、土休日はリフト券の値上げを十分に転嫁せず、抑えめにしています。
ちなみに、新幹線の定価は通常期指定席で7,220円です。GALA湯沢のリフト券をウェブで購入した場合、総額は21,240円です。
したがって、「ワンデーGALA」の平日標準価格(13,800円)は定価に比べて35%割引、土休日標準価格(15,500円)で27%割引になります。
トクだ値が安いことも
ワンデーGALAを使わずに、新幹線の割引きっぷを活用する方法もあります。
東京~越後湯沢間の「トクだ値14」は40%割引で4,900円なので、往復トクだ値とリフト券のネット販売を組み合わせれば総額16,600円。日によっては、このほうが安いこともありそうです。ただ、トクだ値は席数が限られていて、確保が難しいのが難点です。
なお、1ヶ月以上先の予約では、ダイナミックプライシングの影響で、「ワンデーGALA」を含めたツアー価格は高めに表示される傾向があります。「日帰りスキー」では、1ヶ月以内で予約した方がよさそうです。

クーポンがお得
平日価格の値上げの救済なのか、今年はクーポンが充実しています。12月は「早め出発なら15%割引」、1月は「平日スキー商品が10%割引」、3月は「2名以上のスキー商品を2月までに申込みをすると10%割引」などのクーポンが発行されています。
クーポンは枚数上限に達したら終了なので、予約前に確認しておくといいでしょう。以下のびゅうトラベルのクーポンページで取得できます。
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他のスキー場の価格は?
他のスキー場の表示価格を見てみましょう。往復新幹線とリフト1日券がセットの表示価格(括弧内前年)です。
・神立 12,400円(9,700円)
・石打丸山 13,200円(10,700円)
・湯沢高原 12,300円(10,000円)
・舞子 12,500円(10,300円)
・NASPA 14,200円(11,400円)
・苗場 15,000円(11,700円)
・かぐら 15,200円(12,900円)
・GALA三山 17,300円(14,300円)
・軽井沢 19,600円(16,500円)
・ロマンス 19,200円(16,200円)
・湯沢中里 11,700円
※湯沢中里は、筆者の手元に前年資料なし
全体的に2,000~3,000円の値上げになっています。ここに表示されているのは、標準価格(目安)なので、平日の最低価格帯です。つまり、新幹線日帰りスキーの価格が、GALAに限らず全体として、平日に値上げされたことを示しています。
推測ですが、JR東日本が平日の列車の「卸値」を上げたのでしょう。なお、一部のスキー場では、火・水・木に限って限定プランを出していて、数百円安くなっています。(鎌倉淳)






















