JR西日本が「大糸北線」を積極活用へ。真鍋社長が北陸新幹線から白馬へのルート開発に意欲。

JR西日本の真鍋精志社長が、「大糸北線」を使った関西から白馬へのルート開発に意欲を示しました。これは、真鍋氏が中日新聞北陸本社で同紙記者のインタビューに答えたものです。

中日新聞北陸版に6月27日付で掲載された記事によりますと、「時間が大幅に短縮される新潟、長野への動きをつくりたい。(新幹線駅の)上越妙高からJR大糸線経由で白馬まで行ける」と述べたとのこと。北陸新幹線から大糸線を経て白馬に送客する、というルート開発に意欲を示したといえるでしょう。

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できることなら活用したい?

この記事では、関西からの誘客を目指すコメントとして扱っていますが、関西からならば上越妙高は通りませんので、糸魚川のいい間違いか、関東からの集客を指したものと思われます。いずれにしろ、廃線の観測が絶えない大糸北線(糸魚川~南小谷)の積極活用について、社長自らが述べたことは心強いといえるでしょう。どこまで本気なのか、という疑問がなくもありませんが、大糸北線をできることなら活用したい、と考えているのは事実と思われます。

大糸北線

北陸新幹線米原ルートに否定的

また、同紙の一問一答記事では、真鍋社長は、北陸新幹線の敦賀以西の米原ルートについて否定的な考えを示しました。米原ルートについて「現実的だろうか」と疑問を呈した上で、「北陸新幹線と東海道新幹線の運行管理システムが異なる課題もある。リニアができる前に東海道新幹線のダイヤに空きができるかも疑問だ」としています。

JR西日本としては、北陸新幹線が新大阪駅に直接接続しなければ、大阪から北陸まで自社ルートにすることができません。そのため、米原ルートに否定的な考えを示すのは当然といえます。北陸新幹線の敦賀開業が視野に入ってくる時期となり、今後、JR西日本による働きかけが強まるのかもしれません。

大糸線 四季の旅

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