「西九州新幹線」に込められた意味。JR九州が正式名称を決定

武雄温泉~長崎間で開業

九州新幹線長崎ルートの武雄温泉~長崎間が、「西九州新幹線」と命名されました。2022年秋に開業します。

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広く全国にPR

九州新幹線長崎ルートは、新鳥栖~長崎間を結ぶ新幹線で、武雄温泉~長崎間が2022年秋に開業する予定です。「長崎新幹線」「九州新幹線西九州ルート」とも呼ばれますが、JR九州は、正式名称を「西九州新幹線」とすると発表しました。

決定の理由についてJR九州は、九州西部の地域名である「西九州」を冠した名称にすることで、広く全国にPRできることなどを挙げています。

走行する列車の愛称については、「かもめ」とすることを、2020年10月に決めています。したがって、開業後は西九州新幹線『かもめ』号が武雄温泉~長崎間を走ることになります。

新鳥栖~武雄温泉間については、地元佐賀県が建設に同意しておらず、着工の見通しは立っていません。当面は『リレーかもめ』が博多~武雄温泉間を走り、武雄温泉駅で接続します。

西九州新幹線
画像:JR九州プレスリリース

将来は「東九州新幹線」も?

「西九州」という地域名は、主に長崎県と佐賀県を指します。ただ、九州出身の方に聞いてみても、「西九州」という括りは、それほどよく使われるわけではないようです。

実際、佐賀県と長崎県を貫く大動脈は、鉄道なら「長崎本線」、高速道路なら「長崎自動車道」という名称です。「西九州」という呼び名は、メインルートには使われていません。

ではなぜ、あまりポピュラーとはいえない地域名を新幹線に冠することなったのでしょうか。

実は、長崎県、佐賀県の両県が、長崎ルートの着工に先立つ2005年に、「長崎新幹線」「長崎ルート」といった呼び方をやめ、「九州新幹線西九州ルート」という呼び名を定めました。建設に前向きでない佐賀県への配慮が理由とされています。今回、正式名称が「西九州新幹線」となったのはこうした経緯を反映したものといえます。

さらにいえば、将来的に大分方面へ新幹線を建設する場合、「東九州新幹線」と名付けることも想定されているのでしょう。いつになるのかはわからないとしても。

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