ウィラーなど4社は、池袋~成田空港間に片道1,900円という格安バスLCB(ローコストバス)を開設します。愛称は「成田シャトル池袋線」。時刻表など詳細を見てみましょう。
ウィラーなど4社が運行
池袋~成田空港間に格安バスを開設するのは、ウィラーエクスプレス、京成バス、国際興業、リムジン・パッセンジャーサービスの4社です。池袋駅西口7番のりば(池袋西口公園北側)と成田空港を結びます。
価格は片道1,900円。24時間前までに予約可能な早得プランなら1,500円となり、従来のリムジンバスに比べて格安な価格設定となっています。
■「成田シャトル池袋線」運賃
普通運賃 片道 大人1,900円 小児 950円
早得プラン 片道 大人1,500円 小児 950円
成田空港発の便では、早得プラン及びWEBでの予約は席数限定です。予約カレンダー上で「×(空席なし)」でも、当日、成田空港内LCBバスチケットカウンターで購入できることがあります。
また、航空機の到着遅延で予約した便に乗り遅れた場合は自動キャンセルとなり、無手数料で全額返金をします。
「成田シャトル池袋線」時刻表
片道の所要時間は、最短約1時間20分。ターミナルにもよりますが、おおむね1時間40~50分です。運行本数は池袋発が1日8本、成田空港発が1日10本です。時刻表は以下の通りです。
池袋駅西口の発着
池袋側の発着地となる「池袋西口7番のりば」は、池袋駅西口公園に面した停留所で、鉄道各線との乗り換えに便利です。
池袋~成田空港のリムジンバスは、新型コロナ禍前までは、西口がメトロポリタンホテル、東口がサンシャインバスターミナル発着で、運賃3,200円で運行をしていました。新型コロナの影響で運休中ですが、これを格安運賃で、池袋駅西口発着にして復活させる形です。
郊外から鉄道でアクセスする利用者にとっては便利な乗り場でしょう。
京成より高いけれど
池袋~成田空港間の鉄道での最安値は、JR山手線と京成本線を日暮里で乗り継ぐルートで、1,200円。成田スカイアクセス線のアクセス特急を使えば1,440円です。「成田シャトル池袋線」は、これより高いですが、乗り換えなしの着席保証ですから、荷物の多い客には便利でしょう。
池袋発着の成田空港バスは、都内の渋滞の影響を受けやすく、定時性に不安があります。そのためか、飛行機の乗り遅れの心配がある池袋発は、比較的時間が読みやすい早朝時間帯に運行が集中しています。
一方、多少の渋滞があっても乗り遅れの心配をする必要がない成田空港発は、午後から夜間にかけて幅広い時間帯に設定され、使いやすそうです。
大崎発着はどうなる?
「成田シャトル」は、もともと大崎駅~成田空港間にウィラーと千葉交通が共同で開設した路線の愛称です。本家本元ともいえる、この大崎発着路線は新型コロナの影響で運休が続いていて、復便の発表はありません。それを差し置いて「池袋線」が登場したわけです。
8月1日には、渋谷~成田空港間でもリムジンバスと東急バスが共同で格安バスLCBの運行を開始します。こうした状況で、私鉄ターミナルからの利便性に難がある大崎駅発着の「成田シャトル」が復活するのかも、気になるところです。(鎌倉淳)