JR奈良線稲荷駅に、快速列車がすべて停車するようになります。伏見稲荷大社の参拝客が、外国人旅行者を中心に激増しているためです。近郊電車の停車駅も、インバウンドの影響を受ける時代になりました。
広告
列車種別を再編
JR西日本は、2026年3月14日のダイヤ改正で、奈良線の快速列車を再編します。現在は、みやこ路快速、快速、区間快速の3種類ですが、このうち快速を廃止します。
列車種別をみやこ路快速と区間快速に集約し、それぞれ稲荷駅とJR小倉駅、新田駅を停車駅に追加します。みやこ路快速は全線で通過運転をおこない、区間快速は京都～宇治間のみで通過運転をおこなうという形です。
広告
快速全停車の理由
注目は稲荷駅です。これまで快速は基本的には停車せず、多客期に臨時停車をするだけでした。しかし、新ダイヤでは、すべての快速列車が停車します。
JR西日本は、「伏見稲荷大社への参拝を中心に、大変多くのお客様にご利用いただいている」と、稲荷駅の快速全停車の理由を説明しています。
広告
近郊電車もインバウンドの影響
伏見稲荷大社は外国人旅行者に大人気で、近年のインバウンド増により、ホームに人があふれるようになっています。そのため、JRとしては通過運転を続けるわけにいかなくなったのでしょう。
奈良線は京都と奈良を結び、観光客も利用します。しかし、かつての基本的な性質は、地域住民が通勤・通学に使う近郊電車でした。その停車駅も、インバウンドの影響を受ける時代となったわけです。（鎌倉淳）
広告
