「サンダーバード」の七尾線乗り入れが、北陸新幹線金沢開業後は1日1往復に激減。金沢~和倉温泉の「シャトル特急」が登場。

2015年春に予定されている北陸新幹線金沢開業に際し、特急「サンダーバード」の七尾線乗り入れが1日1往復に激減することになりました。かわりに、七尾線を主に走行する「シャトル特急」が金沢~和倉温泉間に登場します。これは、2014年1月28日に石川県庁を訪れたJR西日本の真鍋精志社長が、谷本正憲知事に伝えたものです。

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谷本知事が明かす

谷本知事と真鍋社長の会談は非公開で行われ、終了後に谷本知事が報道陣の取材に応じました。それによりますと、北陸新幹線開業後の七尾線の特急は、現在運行されている「サンダーバード」のうち利用率の高い1本のみが、金沢駅経由の直通列車として存続するとのことです。

現在、七尾線には大阪方面からの「サンダーバード」が1日4往復、名古屋方面からの「しらさぎ」が1日1往復、新潟方面からの「はくたか」が1日1往復運行され、和倉温泉駅まで乗り入れています。これらのうち、現行ダイヤにおける「サンダーバード13号」と「サンダーバード36号」が生き残るものとみられます。

和倉温泉駅

シャトル特急の愛称は今後検討

それ以外の5往復は金沢~和倉温泉の折り返しとなり、「シャトル特急」に姿を変えます。このシャトル特急については、金沢駅において北陸本線特急と対面接続の便宜が図られるようです。当然、北陸新幹線との接続も考慮されるでしょう。

新幹線開業後、金沢以東の北陸本線は並行在来線として分離され、第3セクター「IRいしかわ鉄道」に運行が引き継がれます。JR西日本側は、移管後の大阪、名古屋方面から富山方面への特急の乗り入れを拒否しています。そのため、七尾線特急についても心配されていましたが、「シャトル」という形で大半が残ることになりました。また、1往復であっても直通が残ったのは朗報といえるでしょう。

「シャトル型特急」の愛称については、公募も含めてこれから検討されるようです。

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