「ムーンライトながら」は消えてしまうのか。年末年始も運転なし

185系の更新も迫り

JR各社から2020-2021年冬の臨時列車の発表があり、年末年始に快速「ムーンライトながら」の運転予定がないことが明らかになりました。2020年春を最後に運転されておらず、このまま消えてしまうのでしょうか。

広告

昨年度は11往復

JR東日本とJR東海は、2020年度冬季の増発列車の概要を発表しました。昨年度まで運転されていた夜行快速「ムーンライトながら」は記載がなく、運転予定がないことが明らかになりました。

2019年の冬季は12月20~31日に11往復が運転されました。また、2020年春季は3月20日~29日に9往復が運転されました。その後、2020年夏季は運転されておらず、2020年冬季も運転見送りという形になります。

ムーンライトながら

185系の更新迫り

「ムーンライトながら」は2020年3月下旬に運転されましたので、現行ダイヤにおいて季節列車という位置づけでスジは存在しています。2020年の夏・冬に運転されないのは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響があるとみられます。

ただ、現行ダイヤは2021年3月上旬で終わり、その後の新ダイヤで「ムーンライトながら」が存在し続けるかは微妙です。

何よりも、使用車両の185系の更新時期が迫っています。185系は主に特急「踊り子」として使われていますが、後継のE257系への置き換えが進められています。しかし、E257系が「ムーンライトながら」に使われるという情報はいまのところありません。

告知はされないのか

新宿~白馬間を結んでいた「ムーンライト信州」も、189系車両の引退とともに運転されなくなりました。最終運行は2018年12月でしたが、運行終了の告知はありませんでした。

「ムーンライトながら」も、185系の引退とともに姿を消す可能性は小さくありません。時代の流れをみれば、座席夜行列車が姿を消すのは仕方ない気もしますが、通称「大垣夜行」以来の長い伝統を誇る列車です。2021年3月新ダイヤでの運転予定がなくなるなら、せめて告知をしてほしいところです。

広告
前の記事JR利用者の回復傾向が鮮明に。でも学生が電車に戻らない?
次の記事北陸・北海道新幹線延伸で開業遅れの可能性。入札不調や残土問題で