マウントレースイスキー場が廃業。夕張リゾートは破産申請へ

北海道夕張市の「マウントレースイスキー場」を運営する夕張リゾートが廃業を告知しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により事業継続が困難になり、破産を申請するとしています。

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香港系ファンドが保有

夕張リゾートが運営するのは、「マウントレースイスキー場」のほか、「ホテルマウントレースイ」「ホテルシューパロ」などです。1980年代に松下興産が開発したリゾートですが、経営難に陥り夕張市が購入。2017年まで同市が保有していました。それを、元大グループの夕張リゾートが約2億3600万円で買収、2019年には香港系ファンドに約15億円で転売していました。

しかし、2020年12月24日、夕張リゾートのウェブサイトに「夕張リゾート株式会社廃業についてのお知らせ」を掲載。破産申し立てを行う旨を公表しました。

マウントレースイ

収束の見込が全く立たない

「お知らせ」によりますと、「夕張リゾート株式会社は、本年2月の緊急事態宣言以来、スキー場の休業やホテルの休館など感染拡大を防ぐ対策をしながら、冬には新型コロナウイルスが収束に向かい、例年通りお客様をお迎え出来ると見込んでおりました。しかしながら、北海道も全道にわたり感染者数の増加が継続し、収束の見込が全く立たない状況が続いていることから、事業継続は困難となり、やむを得ず廃業し、破産申し立てを行う事を決断いたしました」としています。

詳細はまだ明らかではありませんが、マウントレースイスキー場は新千歳空港から近い、北海道有数のゲレンデだっただけに、運営者の破産は残念です。新型コロナ収束後、新たな運営者が現れて再建できればいいのですが、状況は見通せません。

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