日本最大級の屋上遊園地が姿を消す。川越「丸広百貨店わんぱくランド」が2019年夏に閉園へ

バンダイナムコが運営

埼玉県川越市の丸広百貨店川越本店屋上にある「丸広百貨店わんぱくランド」が、2019年9月1日をもって閉園します。貴重なデパートの屋上遊園地がまた姿を消します。

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貴重な観覧車

丸広百貨店は、川越市の老舗デパートです。1968年に中村製作所(現・バンダイナムコアミューズメント)が、屋上に遊園地を開園し、51年間にわたり運営してきました。てんとう虫型のモノレールや、エアプレーン、観覧車、バッテリーカー、ミニ列車などを備える本格的な屋上遊園地です。

丸広百貨店屋上遊園地
画像:バンダイナムコアミューズメント

なかでも観覧車は貴重で、稼働中の観覧車を擁する屋上遊園地は「丸広百貨店わんぱくランド」と、東急プラザ蒲田の「屋上かまた園」くらいです。名古屋三越栄店には、現存する日本最古の屋上観覧車(1956年設置)が国の登録文化財として保存されていますが、営業はしていません。

施設全体としても、丸広百貨店を上回る遊戯施設を備えた屋上遊園地は他になく、「現存する日本最大級の屋上遊園地」が閉園すると表現してもよいでしょう。

丸広百貨店屋上遊園地観覧車
画像:バンダイナムコアミューズメント
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耐震工事のスペース確保

閉鎖理由は建物の耐震工事に伴うスペース確保のためで、最終営業は2019年9月1日(日)です。

朝日新聞2019年4月24日付によりますと、採算面での問題はないそうですが、「一度撤去してしまうともう屋上サイズの大型動力遊具を作っているメーカーがなく、保守運行のノウハウを持つ社員も丸広の担当以外にほぼいないため、再開はできない」とのことです。

閉園イベントを実施

閉園を前に、同百貨店ではさまざまなイベントを企画。手始めに、4月24日より、7階の特設会場に「メモリアルホール」を設置しています。ゴールデンウィーク中に観覧車に乗車した各日先着50組には、オリジナルトートバッグをプレゼントします。

閉園まであと4カ月あまり。最後のゴールデンウィーク、最後の夏休みに、訪れてみるのも良さそうです。

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