ラオス航空が、熊本~ビエンチャン・ルアンパバーン線を開設します。日本とラオスを結ぶ初めての直行便の就航地は、意外にも熊本になるようです。
福岡就航を目指したけれど
ラオス航空は、ラオスの国営航空会社です。日本とラオスが2016年に航空協定を締結したのを受けて、日本への就航を準備してきました。
ラオス航空が保有する機材はエアバスA320型機とATR72型機です。日本へはA320型機を使用しますが、航続距離の問題があり、ラオスからは九州圏内までしか飛ぶことができません。そのため、長崎で給油する成田空港発着の路線なども検討されたようですが、その後、福岡線の就航を目指すことになり、2019年3~4月号の機内誌に航路として記載されました。
しかし、福岡空港は混雑空港で、発着枠は限られます。希望する時間帯での発着枠が限られることから、福岡就航を断念。北九州も検討しましたが、最終的に熊本を就航地としました。
ANAと提携
熊本空港を選択した理由は、羽田、成田、小牧、中部、伊丹、関西、沖縄と、国内乗り継ぎ先が豊富なためです。日経によりますと、「全日本空輸と提携し、羽田空港や大阪国際(伊丹)空港からの乗り継ぎ便を手配する」とのことで、ANAとのコードシェアを実施するようです。
熊本着が08時30分頃、熊本発が10時30分頃を予定しており、羽田、中部、伊丹の各路線と接続します。ラオスは午前1時30分頃発、13時30分頃着で、ラオス発は深夜便です。
日本からラオスへ行くには、これまでバンコクやハノイでの乗り継ぎをするのが一般的でした。熊本線ができれば、東京や大阪から、熊本空港での乗り継ぎでラオスに行くことができます。バンコクやハノイで国際線乗り継ぎをするよりは、旅客の負担は減りますし、総所要時間も短くなるとみられます。
ビエンチャンとルアンパバーン
グローバルニュースアジア6月24日付によりますと、就航予定は11月29日で調整中。ラオス側の就航地は首都・ビエンチャンと、古都・ルアンパバーンです。ビエンチャンから水曜と土曜、ルアンパバーンから月曜と金曜の、各週2便、合計週4便の運航を予定します。
往復運賃は、ビジネスクラスは18万円、エコノミークラスは8万円程度になるそうです。ラオスは個人旅行者に人気の高い国ですし、直行便の開設を機に、手軽に旅立つ人が増えそうです。