熊野で「温泉入り放題・トロッコ乗り放題」のチケット発売。ついでに藤堂高虎の城でも見てきたら?

三重県熊野市にある「紀州鉱山専用線」といえば、知る人ぞ知る観光用鉄道。かつての鉱山専用線の路線跡を利用したもので、「鉱山トロッコ電車」とも表現されています。路線の起点と終点に温泉があり、その温泉に入り放題、トロッコ電車にも乗り放題、というチケットが発売されました。

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入鹿温泉と湯ノ口温泉が入り放題

このチケットは、「熊野 湯めぐり手形」。三重県熊野市紀和町の入鹿温泉ホテル瀞流荘と湯元山荘湯ノ口温泉がともに入浴し放題になります。この二つの温泉をトロッコ電車が結んでいるのですが、そのトロッコ電車も一日乗り放題になります。「乗り放題、入り放題」なわけですね。きっぷは地元のヒノキで作られ、ひもで首に掛けることができます。

二つの温泉はともに熊野市ふるさと振興公社が運営しています。このうち湯ノ口温泉は2015年3月26日に新築移転したばかり。この湯めぐり手形はその新築記念だとか。

価格は日帰り客が1,080円、両温泉の宿泊客は540円です。通常は大人往復540円、入浴券付(どちらか一つの温泉施設)往復が860円ですから、普通に往復して湯に入るくらいだとそれほどお得ではありませんが、何度か乗るならいいですね。  

熊野湯めぐり手形画像:熊野市ふるさと振興公社公式ブログより

紀州鉱山専用線が観光用鉄道に

このトロッコ電車は、1978年に廃止された旧石原産業紀州鉱山専用線の路線跡を利用した観光用鉄道。1987年に臨時運転を開始し、1989年より通年運行となっています。牽引する蓄電機関車は当時のもので、客車は観光用鉄道になってから新造されたものだそうです。

最近はレールマウンテンバイクも運行されていて、坑道内を自走できるとか。これは湯めぐり手形では乗れませんが、面白そうです。

紀州鉱山線

熊野古道バスで藤堂高虎の城へ!

温泉から10キロほどの場所には、赤木城という藤堂高虎が築城した古城があります。天正年間の遺構を良好に残し、近世城郭の原型を示した名城だとか。残されているのはほとんど石垣のみですが、多様な積み方の石垣は一軒の価値がありそうです。温泉から熊野古道無料シャトルバス利用で行くことができます。

ということで、初夏の旅は紀伊半島のトロッコ電車&温泉はいかが? ついでに藤堂高虎の古城も見てきましょう!

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