京成アクセス特急が2015年夏に早朝・深夜で増便。成田空港のLCC最終到着便でも桜木町~大宮が当夜着可能に

京成電鉄が夏季限定で成田空港へのアクセス特急を早朝・深夜に増便します。運転期間は2015年7月18日(土)~8月31日(月)で、毎日上下各1本追加運転です。

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夏季限定の臨時列車

成田空港を離発着するLCCには、午前6時台に出発する早朝便や、22時台到着の深夜便があります。通常の京成電鉄のダイヤでは、これらの便の接続は便利ではありません。そこで、夏季限定で京成電鉄が臨時のアクセス特急を早朝・深夜に設定しています。2012年夏に始まり、2015年で4年目です。

2015年夏季の早朝「アクセス特急」は、上野5時18分発で、6時14分に成田空港に到着します。青砥において押上線から品川発の列車に接続します。深夜「アクセス特急」は成田空港23時08分発。高砂で「普通上野行」に接続し、0時14分に京成上野に到着します。さらに青砥において「普通西馬込行」にも接続します。

京成3050系写真:京成電鉄

第3ターミナル移転で注意

このダイヤ自体は2014年とほぼ同じですが、2015年はLCCの多くが第3ターミナルに移転しました。京成の空港第2ビル駅から第3ターミナルまでは徒歩15分かかりますので、この早朝アクセス特急で間に合うのは、早くても午前7時以降のLCC便です。また、この列車に乗れるのは、山手線全駅、中野、大宮、桜木町からです。

上り深夜列車がカバーするのは、22時30分くらいまでに到着する便です。定刻で22時30分以降に到着するLCC便はありませんので、時刻表上は全ての到着便がこの列車に間に合います。ただし、遅延が発生したり、降機からロビーまで時間がかかったりしたらその限りではありません。この列車に乗れば、山手線全駅、高尾、所沢、大宮、桜木町、春日部、鷺沼、経堂、桜上水まで行くことができます。

こうしてみると、上り深夜列車は利用価値が高いといえます。LCCの最終便までカバーしたうえで、到達可能駅の範囲が広いからです。下り早朝列車は、LCCの6時台の出発便をカバーできない上に、乗車可能駅の範囲もやや狭いです。

臨時アクセス特急時刻表

臨時京成アクセス特急の時刻表は以下の通りです。
(2015年7月18日~8月31日までの運行)

【下り:上野→成田空港】
上野 5:18発
日暮里 5:22発

青砥 5:31発
(品川4:57発、押上5:22発普通から連絡)

高砂 5:34発
東松戸 5:41発
新鎌ヶ谷 5:45発
千葉NT中央 5:52発
印旛日本医 5:58発
成田湯川 6:05発
空港第2ビル 6:12着
成田空港 6:14着

【上り:成田空港→上野】
成田空港 23:08発
空港第2ビル 23:10発
成田湯川 23:19発
印旛日本医大 23:25発
千葉NT中央 23:31発
新鎌ヶ谷 23:39発
東松戸 23:44発
高砂 23:50着
(高砂で普通上野行に連絡)

高砂 23:53発
青砥 23:55発
日暮里 24:10着
上野 24:14着
(青砥で普通西馬込行に連絡)

青砥 23:56発
押上 24:04着
西馬込 24:40着

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