京王線10月30日ダイヤ改正の概要。夜間に減便、京王ライナーは増発

終電繰り上げはなし

京王電鉄が2020年10月30日にダイヤ改正を実施します。夜間に減便を行う一方、京王ライナーを平日の朝夕に増発します。概要をまとめてみました。

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多摩センター~橋本間で削減

京王線10月30日ダイヤ改正では、列車の運行間隔、列車種別、運行本数の見直しを行います。まず、平日の相模原線内の準特急は、11時頃から14時頃まで京王多摩センター~橋本間を各駅停車として運行していますが、これを16時頃まで延長します。

これにより、14時、15時台の多摩センター~橋本間の列車本数が、毎時9本から6本に削減され、この時間帯の優等サービスがなくなります。

京王相模原線

22時台は15分間隔に

京王線では、平日・土休日とも22時台に運行する新宿発の一部列車の種別・行き先を変更するとともに、特急・準特急の運行間隔を12分から15分へ変更します。

具体的には新宿発22時台に5本運転されていた特急・準特急が4本になり、特急4、準特急1の運転本数が特急1、準特急3となります。高幡不動以降各駅停車とならない特急・準特急の最終運転時刻が22時36分から22時16分に繰り上がります。

下図は新宿発平日の時刻表で、上が現行ダイヤ、下が新ダイヤです。

京王線旧ダイヤ
新宿発平日現行ダイヤ

京王線新ダイヤ
新宿発平日新ダイヤ

特急・準特急の本数が減ることにより、新宿発22時台の各駅停車については、途中駅の通過待ちが減り、調布までの所要時間を短縮します。

たとえば、現行ダイヤで新宿発22時26分発普通列車は、調布に23時06分に到着し、40分かかっていますが、新ダイヤで新宿22時32分発の普通列車は、調布に23時07分に到着し、35分になっています。桜上水、八幡山での待避がなくなり、つつじヶ丘での停車時間が短縮されることによる効果のようです。

優等列車通過駅の利用者には改善点といえるかもしれません。

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京王ライナーは本数増

京王ライナーに関しては、平日朝の京王八王子発新宿行き2本を定期運行へ変更します。さらに、18時台~19時台の新宿発京王八王子行き1本、橋本行き2本を増発します。一方で、深夜0時台の新宿発京王八王子行き1本、橋本行き1本の運行を中止します。

平日朝は、京王八王子5時47分発、8時56分発の列車が臨時運行から定期運行へ変更です。臨時運行していた橋本9時22分発は運行中止になります。時刻表は以下の通りです。

京王ライナー時刻表
画像:京王電鉄プレスリリース

京王ライナー時刻表
画像:京王電鉄プレスリリース

平日夕は、新宿19時発京王八王子行きと、18時20分発、19時20分発橋本行きが増発となります。時刻表は以下の通りです。

京王ライナー時刻表
画像:京王電鉄プレスリリース

京王ライナー時刻表
画像:京王電鉄プレスリリース

終電繰り上げはなし

全体を簡単にまとめると、日中時間帯と深夜帯の運行本数削減と、有料ライナー増発が改定ポイントです。最近の各社のダイヤ改正の方向性に沿った内容といえるでしょう。終電繰り上げはありませんでしたが、実施すると影響が大きいため、各社の状況を見ながら、今後検討されるようです。

新型コロナの影響でラッシュ時の乗車率は下がっているとみられますが、ピーク時間帯の本数削減はなく、ライナーは純増となるようです。感染予防の観点からも、ラッシュ時の運行体制は、当分維持されそうです。

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