京急とトヨタが協業、シナガワグース跡地で再開発。大規模複合施設を建設へ

リニア、地下鉄とつながる

京急とトヨタが、品川駅西口再開発で協業します。シナガワグース跡地に新たな複合施設を建設します。

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京急×トヨタ

京浜急行電鉄は、東京・品川駅西口地区の再開発で、トヨタ自動車を共同事業者とする協定を結んだと発表しました。京急が敷地の一部をトヨタに譲渡し、共同で大規模複合施設を建設します。

再開発されるのは、品川駅西口の複合施設「シナガワグース」の敷地。シナガワグースは現在も営業中ですが、これを解体し、跡地2万5000平方メートルを再開発します。新たな大型複合施設の延床面積は約20万平方メートル超で、ホテルやオフィス、商業施設や国際会議場などを設置します。

京急品川駅西口再開発
画像:ゼンリン住宅地図を引用し京急が作成

東京都は、2020年3月26日に「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン2020」を公表しましたが、そのなかで品川駅西口地区を「新たな価値を創造する場となる MICEの拠点の形成」と位置づけています。京急のシナガワグース跡地再開発も、このガイドラインに沿ったものとみられます。

品川駅西口再開発
画像:京急プレスリリース

トヨタの東京本社移転?

再開発にあたり、京急はトヨタを共同事業者として、再開発用地の一部を譲渡します。京急はトヨタと共同で大型複合施設の開発を推進し、トヨタは施設の一部にオフィスとして入居する予定です。

品川駅は2027年開業予定のリニア中央新幹線の起点になることから、愛知県に本社を置くトヨタとしては、名古屋へ約40分で移動できる品川の立地は魅力です。トヨタが賃貸ではなく、土地の一部を所有してオフィスとするのであれば、トヨタの東京本社が入居するのかもしれません。トヨタ東京本社は、現在、東京ドーム近辺(文京区後楽)にありますが、これを品川に移す可能性はありそうです。

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リニア、地下鉄とつながる

国土交通省の「国道15号・品川駅西口駅前広場事業計画」によりますと、品川駅西口の国道15号線上の2階レベルに歩行者デッキが設けられます。京急が建設する新たな複合施設は、この歩行者デッキと接続し、品川駅東西自由通路を経て、京急線、JR線、新幹線、リニア品川駅にフラットアクセスでつながりそうです。

また、地下鉄南北線の白金高輪~品川間の延伸計画もあり、実現すれば、この複合施設と地下で接続する可能性も高そうです。

現存するシナガワグースは2020年秋以降に解体工事に着手する予定です。新たな大規模複合施設の開業予定時期などは明らかにされていませんが、京急では2021年度からの次期中期経営計画に盛り込む姿勢をみせています。

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