関西空港で建設予定の第3ターミナルに、国際線が乗り入れる見通しとなりました。税関職員や入国審査官など、国際線対応の人員が配置される予定で調整中とのこと。第3ターミナルは2016年度の供用開始に向けて設計中で、2015年度中にも着工する予定です。
関西空港には現在、第1、第2の二つのターミナルがあります。第1ターミナルをほとんどの航空会社が使用しており、第2ターミナルを使用するのはピーチ・アビエーションのみ。第2ターミナルが事実上のLCC専用ターミナルとなっていますが、手狭なため、これを他社が使用する余地はありません。
一方で、関西空港へのLCCの就航は急増中。そのため第3ターミナルはLCC各社が複数で使用する形になります。駐機場は第2ターミナルの約2倍の20カ所前後が確保されます。国際線も対応することで、ジェットスターやエアアジアなど、海外のLCCが第3ターミナルを使用する可能性が高まりました。また、増便が順調なピーチも、第3ターミナルを併用することになりそうです。
第3ターミナルは第2ターミナルに隣接して建設されます。当初2014年度供用開始とされてきましたが、LCCの増便が見通せなかったため建設が1年延期されていました。その背景には、政府が出入国審査場や保安検査場の増設に消極的だったという事情もあったようです。しかし、出入国審査や保安検査は第2ターミナルの施設を使用するように設計し、審査官などの人員増のみで済ませ、国際線対応を実現する模様です。
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