JR東日本が普通回数券廃止、ポイント還元も条件厳しく

鉄道各社で廃止続く

JR東日本は在来線の普通回数券の発売を2022年9月末で終了すると発表しました。代替サービスとしてポイント還元をしますが、条件は厳しくなります。鉄道各社で回数券の廃止が続いています。

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一部除き販売終了

鉄道各社の普通回数券は、10回分の金額で11回乗車できるしくみが一般的。昭和時代から続くベーシックな割引きっぷです。ただ、近年は鉄道各社で廃止の動きが強まっていて、JR東日本も、障害者向けと通学向けを除き、2022年9月末を以て販売を終了すると発表しました。

JR東日本では2021年6月に新幹線回数券も発売を終了してします。同社の回数券は、在来線特急の料金回数券など一部を除いて発売終了となります。

JR東日本は、Suicaを使って同じ運賃区間で月内に10回乗車すれば1回分のJRE POINTを還元する「リピートポイントサービス」を開始しており、回数券の役割を代替させる方針です。

山手線E235系

小田急なども廃止

普通回数券の廃止の先鞭を付けたのは京阪電鉄で、2020年12月限りで廃止に踏み切っています。大手私鉄では西鉄が2021年7月に、東武鉄道が同9月を以て廃止し、最近は小田急電鉄が「チケット10」という回数券の一種を2022年7月で廃止すると発表したばかりです。

JRでは、JR九州が2021年6月に管内の全区間で、JR西日本も同9月に主要区間での販売を終了しています。

回数券が急速に姿を消している理由は、言うまでもなくICカード乗車券の普及です。紙のきっぷに対応する自動改札機はICカード専用機に比べてコストがかかりますので、鉄道会社としてはなるべく減らしたいところ。紙のきっぷは、印刷や管理のコストもかかります。

しかも、回数券は金券ショップで広く流通していることから、本来のヘビーユーザー向けの割引ではなく、たまに使う人が安く乗車するツールになっている観もありました。

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ポイント還元は条件厳しく

回数券廃止後に、ポイントサービスで還元するというのは、各社に共通する手法です。ただ、ポイントサービスはそもそも利用登録をしなければなりませんし、現金で還元されるわけでもありません。

JR東日本の場合は、「月内に10回乗車で1回割引」という条件で、紙の回数券の有効期間3ヶ月に比べるとかなり厳しい制約になっています。週1回程度の利用者は割引対象になりません。月ごとに締める必要があるならば、せめて月4回乗車くらいにならないのか、という気もします。

紙の回数券を廃止してポイント還元に移行するのは、ICカードの普及という現実をみれば、時代の流れといえます。金券ショップの自動販売機が駅近くに置かれている状況を考えても、鉄道会社が紙の回数券を縮小・廃止するのはやむを得ない選択でしょう。

とはいえ、たまの用事で電車を使う、という沿線住民には厳しい話です。(鎌倉淳)

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