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国立科学博物館で「池の水ぜんぶ抜く」。12/14、参加者募集も即満員に

「池の底を歩く」イベントも

国立科学博物館では、附属自然教育園の水生植物園において、池の水を抜く作業「かいぼり」を2025年12月14日におこないます。一般参加者も募集していましたが、あっという間に定員に達してしまいました。見学だけなら当日可能です。

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20年ぶり「かいぼり」

国立科学博物館附属自然教育園の水生植物園の池は、土砂の堆積と富栄養化などにより環境が悪化し、カダヤシなど外来種の増加がみられる状況になっています。

そこで、水をすべて抜く「かいぼり」を実施し、水質浄化と健全な生物多様性の回復を目指します。水生植物園のかいぼりは約20年ぶりで、2025年12月14日(日)の午前中におこないます。

国立科学博物館かいぼり
画像:文化庁 イメージ

 
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水たまりの生き物を捕獲

かいぼりでは、池の水を抜いて水位の下がった池で、残った水たまりにいる生きものを参加者全員で協力して捕獲します。捕獲した生きものは、在来種と外来種に仕分けし、種類や数を記録します。

捕獲した在来種は池の水を再び入れるまでの期間中、園内の施設で一時的に保護します。また、捕獲した生きものは展示ブースで公開し、自然園ボランティアや専門スタッフによる解説をおこないます。

かいぼりにあたり、科学博物館では、一般参加者を先着50名で募集しました。12月2日に募集を開始しましたが、3日に確認したところ、すでに定員に達していて、募集を終了しています。見学だけなら、当日入館すれば可能です。

国立科学博物館かいぼり
画像:文化庁。イメージ

 
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池の底を歩くイベントも

かいぼり後、約3か月間にわたり、天日干しも実施します。天日干し期間には、企業や団体などと協働して、「池沼の自然再生プロジェクト」を展開します。

一般向けイベントとしては、水の抜けた池の底を歩きながら観察する「池底ガイドウォーク」を、2026年2月から3月頃に2回実施します。専門スタッフが池の生きものや外来種、泥の堆積状況などを解説し、池の生態系やかいぼりの意義などについてレクチャーします。

東京の真ん中で「池の水ぜんぶ抜く」を見学できる珍しい機会です。興味のある方は訪れてみてはいかがでしょうか。(鎌倉淳)

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