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北陸線特急「しらさぎ」が底打ち。JR特急利用者数ランキング2026年新春版

「サンダーバード」は安定

JR各社が2025-2026年末年始の特急列車の利用状況を発表しました。今年は曜日並びが良く、大きな災害にも見舞われなかったことから、各路線ともおおむね堅調でした。

JR在来線特急の利用者数の詳細をランキング形式で見ていきましょう。一部快速列車も掲載しました。

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年末年始の利用状況

JR各社は列車利用状況の統計を「年末年始」「ゴールデンウィーク」「お盆」の3期のみ発表します。このうち「2025-2026年末年始の利用状況」が発表されましたので、各社の情報をまとめて、「年末年始の在来線特急利用者数」をランキングにしてみました。

2025年12月26日~2025年1月4日の10日間の統計です。

683系しらさぎ

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在来線特急利用者数ランキング2026年新春版

※配信先で表が崩れる場合は、こちらをご覧ください。

順位 路線名 区間 利用者数(万人) 対前年度比
1 あずさ、かいじ、富士回遊 八王子~相模湖 33.7 104%
2 ひたち、ときわ 我孫子~土浦 28.6 109%
3 サンダーバード 京都~敦賀 24.3 106%
4 リレーかもめ、みどり 鳥栖~江北 21.2 102%
5 成田エクスプレス 千葉~成田空港 16.9 109%
6 マリンライナー 児島~宇多津 16.1 105%
7 ソニック 小倉~行橋 15.2 102%
8 はるか 日根野~関西空港 11.9 98%
9 しおかぜ、南風など 児島~宇多津 11.4 99%
10 踊り子、湘南 横浜~熱海 11 106%
11 カムイ・ライラック・オホーツク・宗谷 札幌~岩見沢 9.9 90%
12 北斗、すずらん 東室蘭~苫小牧 7.9 94%
13 しおかぜ、南風など 岡山~児島 7.7 99%
14 しなの 名古屋~多治見 7.7 100%
15 しおかぜ、いしづち 多度津~伊予三島 7.4 98%
16 くろしお 和歌山~箕島 5.8 99%
17 きのさき、まいづるなど 二条~亀岡 5.7 106%
18 ひだ 美濃太田~下呂 5.7 95%
19 しらさぎ 米原~敦賀 5.5 104%
20 やくも 岡山~新見 4.9 91%
21 南風 児島~宇多津 4.3 102%
22 わかしお、さざなみ 東京~蘇我 4.1 108%
23 南風、しまんと 多度津~阿波池田 3.8 100%
24 こうのとり 大阪~三田 3.8 103%
25 いなほ 新潟~村上 3.7 100%
26 おおぞら、とかち 南千歳~トマム 3.7 89%
27 スーパーはくと 姫路~上郡 3.0 107%
28 宇和海 松山~宇和島 2.3 104%
29 しらさぎ 名古屋~大垣 2.1 102%
30 うずしお 高松~徳島 1.6 99%
31 ふじかわ 富士~富士宮 1.1 104%
32 しまんと、あしずり 高知~窪川 1.0 99%
33 南紀 松阪~紀伊長島 0.9 90%
34 ふじさん 御殿場~山北 0.9 103%
35 しらゆき 直江津~長岡 0.8 104%
36 つがる 弘前~青森 0.7 257%
37 サンライズ出雲・瀬戸 静岡~浜松 0.6 90%
38 いなほ 酒田~秋田 0.5 92%
39 リゾートしらかみ 秋田~青森 0.3 120%
40 伊那路 豊川~本長篠 0.2 112%

※マリンライナー、リゾートしらかみは快速列車。
※記載以外の同一路線の列車が統計に含まれていることがあります。

上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。列車によっては複数区間でランキングに入っています。

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中央線特急が好調

今回の年末年始期間の調査対象日は12月26日(金)~1月4日(日)の10日間。曜日並びが良く、9連休で休める人が多かったからか、JR各線とも帰省客で賑わいました。多くの列車が、対前年度比で数パーセントの利用者増を記録して堅調でした。

全列車でトップとなったのが、中央線特急「あずさ、かいじ、富士回遊」です。利用者数は33.7万人で、唯一30万人台に乗せました。今年の年末年始の提供座席数は前年度とほぼ同じですが、利用者は4%も増えています。

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「ひたち、ときわ、NEX」が9%増

2位が常磐線特急「ひたち、ときわ」です。対前年度比は109%で、主要特急のなかでは最大の伸び率です。

6位の「成田エクスプレス」も対前年度比109%と伸びていて、全体的に首都圏特急は利用状況が良好でした。

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「しらさぎ」は底打ち

3位の北陸線特急「サンダーバード」も、対前年度比106%と堅調でした。

2024年3月に北陸新幹線金沢~敦賀間が開業し、関西~北陸間の旅行では敦賀乗り換えが必須となりました。開業ブームが一段落した後の利用動向が気になるところですが、少なくともピーク時については、利用者を増やしています。

名古屋発着の北陸線特急「しらさぎ」は、米原~敦賀間で対前年度比104%となりました。「しらさぎ」は、前年度に利用者を大きく減らしていますので、堅調というよりは「底打ち」と表現したほうがいいかもしれません。

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道内特急は不振

年末年始の在来線特急は、全国的に利用状況が堅調でしたが、唯一不振だったのが北海道方面です。根室線特急「おおぞら、とかち」は対前年度比89%、「カムイ、ライラック」は同90%にとどまりました。

根室線は12月14日に発生した音別~白糠間の路盤流出の影響で、12月26日まで運休が続いたことが響きました。「カムイ、ライラック」は、旭川方面への大雪の影響で運休が生じました。

逆に、奥羽線特急「つがる」は、前年度に大雪で運休した反動で、対前年度比257%という大幅増となっています。「リゾートしらかみ」も同じく120%となりました。

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提供座席減の影響も

そのほか、利用者が減少した主要列車としては、「ひだ」の95%、「やくも」の91%、「南紀」の90%が目立ちます。

このうち「やくも」は、臨時で運行していた381系の完全引退により、提供座席数が減ったことが理由とみられます。前年度は約7,600席の提供座席でしたが、今年度は約6,400席に減少しています。

また、「ひだ」「南紀」は、今年度の年末年始から、ピーク時に全車指定席としたことで、自由席の立ち客がいなくなり利用者が減少したとみられます。(鎌倉淳)

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