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JR東日本、24年度輸送密度100未満は9区間。実質ワーストは花輪線

代行区間では陸羽東線がワーストに

JR東日本は、2024年度の輸送密度を公表しました。輸送密度が100人未満の区間は9区間あり、バス代行区間を除けば、花輪線新屋新町~鹿角花輪間の68が最低でした。

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ワーストは陸羽東線

JR東日本は、2024年度の各線区の輸送密度を公表しました。輸送密度がもっとも低かったのは、陸羽東線の鳴子温泉~最上間の31、次いで津軽線中小国~三厩間が58、花輪線荒屋新町~鹿角花輪間が68でした。

このうち陸羽東線と津軽線の同区間は災害による不通でバスによる代行輸送をおこなってます。鉄道運行中の路線としては、花輪線荒屋新町~鹿角花輪間の68が最低となっています。

※配信先などで表が崩れる場合は、こちらをご覧ください。

JR東日本2024年度輸送密度ワースト
路線名 区間 23年度 24年度  増減率
陸羽東線 鳴子温泉~最上 ※ 51 31 60.8%
津軽線 中小国~三厩 ※ 61 58 95.1%
花輪線 荒屋新町~鹿角花輪 62 68 109.7%
只見線 会津川口~只見 103 69 67.0%
久留里線 久留里~上総亀山 64 76 118.8%
山田線 上米内~宮古 71 78 109.9%
只見線 只見~小出 121 84 69.4%
米坂線 小国~坂町 ※ 86 85 98.8%
飯山線 戸狩野沢温泉~津南 84 87 103.6%
磐越西線 野沢~津川 102 117 114.7%
陸羽西線 新庄~余目※ 129 117 90.7%
北上線 ほっとゆだ~横手 101 118 116.8%
米坂線 今泉~小国 ※ 136 152 111.8%
磐越東線 常陸大子~磐城塙 147 156 106.1%
只見線 会津坂下~会津川口 206 160 77.7%
陸羽東線 最上~新庄 ※ 229 163 71.2%
石巻線 前谷地~柳津 199 184 92.5%


※1:期間内に運転を見合わせていた路線・区間、振替バス輸送等を行っている区間。

花輪線

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100未満は9区間

輸送密度が100未満となったのは9区間です。只見線会津川口~只見間が69、久留里線久留里~上総亀山間が76、山田線上米内~宮古間が78、只見線只見~小出間が84、米坂線小国~坂町間が85、飯山線戸狩野沢温泉~津南間が87です。

このうち、陸羽東線、津軽線のほか、米坂線小国~坂町間もバス代行なので、鉄道運行中区間としては6区間となります。輸送密度100以上200未満は8区間です。

増減率では、只見線の利用者減が著しいですが、2024年度は記録的な大雪により、一部区間で運休が発生したことなどが影響しているとみられます。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。