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JR東日本「羽田空港アクセス線」建設へ動き出す。環境アセス申請へ

2030年頃の開業も

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JR東日本が羽田空港アクセス線の着手見通しを明らかにしました。2018年度内にも環境アセスメントの申請を目指します。アセスと工事であわせて10年をみており、早ければ2028年度にも開業できる計算になります。

羽田空港を起点に3路線

羽田空港アクセス線は、JR東日本が計画している新路線です。東海道貨物線の一部を旅客化しつつ、新線も建設し、羽田空港から東京駅、上野駅、渋谷駅、新宿駅、新木場駅などに直通列車を運行する構想です。

計画では、羽田空港の国内線第1ターミナルと第2ターミナルの間に「羽田空港新駅」を設け、東京貨物ターミナルまで約6kmの新線を建設します。

そこから田町駅への「東山手ルート」、大井町駅への「西山手ルート」、東京テレポート駅への「臨海部ルート」の3ルートに分岐。東山手ルートは東京駅から上野東京ライン方面へ、西山手ルートは新宿駅から埼京線・湘南新宿ライン方面へ、臨海部ルートはりんかい線で新木場駅方面へ乗り入れます。総延長は約20kmに及びます。

将来的には、羽田空港国際線ターミナルへの延伸も検討します。総事業費は3,200億円と試算されています。

羽田空港アクセス線地図
画像:JR東日本グループ経営ビジョン「変革 2027」

2030年頃にも開業へ

JR東日本は2018年7月3日に、2027年度までの中期経営計画として、グループ経営ビジョン「変革 2027」を公表し、羽田空港アクセス線について「推進」の姿勢を示しました。

公表にともなって行われた記者会見で、JR東日本の深沢祐二社長は「環境アセスに3年、工事に7年を見込んでいる」と発言。2018年度中に環境アセスメント(環境影響評価)申請を目指す考えを明らかにしました。

開業時期については明確にされませんでしたが、単純計算で、順調にいけば2028年度末にも開業できることになります。実際はそう順調にはいかないでしょうが、2030年頃の開業は十分視野に入っているとみて良さそうです。

東山手ルートが優先か

3路線が同時に開業することはなさそうで、もっとも重要な東山手ルート(羽田空港~田町間)が優先されそうです。

東山手ルートでは、羽田空港から田町駅を経て東京駅方面へ乗り入れますが、その先の直通先は明らかにされていません。東北線、高崎線、常磐線が乗り入れ先の候補となります。

新線が開業すれば、東京駅~羽田空港間が18分、新宿駅~羽田空港が23分、新木場駅~羽田空港が20分で結ばれます。首都圏広域で、空港利用者の利便性が格段に改善されます。

首都圏で実現性の高い新線としては最大規模の路線が、ついに動き出します。とても楽しみです。(鎌倉淳)


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