東京メトロが丸ノ内線のダイヤ改正を発表しました。方南町駅6両化によるもので、新宿方面から方南町への直通列車が走ります。実施は2019年7月5日です。
方南町駅が6両対応
東京メトロ丸ノ内線の方南町駅は、丸ノ内線支線(中野坂上~方南町)の終点です。これまでホームが短く3両編成の電車しか停車できませんでしたが、6両編成が停まれるようホームを延伸する工事を進めており、まもなく完成します。
方南町駅6両化にあわせ、池袋発新宿止まりの列車が方南町まで延伸され、丸ノ内線の「本線」と「支線」の本格的な直通運転が始まります。
池袋~新宿間の列車を区間延長
現在の丸の内線支線は、主に3両編成の列車が運行され、日中のほとんどの列車は中野坂上~方南町の区間運転です。また、本線では、池袋~新宿の区間運転の列車が、日中に毎時3本設定されています。
7月5日ダイヤ改正では、池袋~新宿間の運転となっている列車の大部分を、方南町発着に運転区間を延長します。この列車は、現在は日中に4本に1本、20分間隔で運転していますので、ダイヤ改正で、日中20分ごとに池袋~新宿~方南町の直通列車が登場することになります。
中野富士見町始発が方南町始発に
現在の丸ノ内線支線では、方南町駅の一つ新宿寄りの中野富士見町駅までのホームは6両対応しています。中野富士見町駅には車庫があり、そこに本線の電車が入庫するためです。中野富士見町駅では、現在も朝夕ラッシュ時を中心に新宿方面との直通列車があります。
ダイヤ改正では、朝ラッシュ時間帯の中野富士見町駅始発池袋行き18本のうち、12本を方南町始発に変更します。
支線は毎時9本に
ダイヤ改正で、方南町発着の新宿方面直通列車は、平日の方南町行きが1日66本、方南町発が68本設定されます。土休日は方南町行きが1日45本、方南町発が43本設定されます。
中野坂上~方南町間の支線内折り返しの列車も、3両編成で残ります。あわせると支線内は毎時1本増発され、9本の運転となります。
大増発
方南町駅発着の列車本数は、平日の方南町行きが現在の177本から209本(うち新宿直通が66本)、方南町発は現行の173本から209本(同68本)に。土休日の方南町行きは現行の160本から181本(同45本)に、方南町発は現行の157本から176本(同43本)になります。
支線の列車は大増発で、方南町駅利用者には、文句のないダイヤ改正です。新宿~中野坂上間でも増発となりますので、西新宿駅や中野坂上駅利用者も便利になるでしょう。
いっぽうで、中野富士見町駅利用者や新宿駅利用者は、始発列車が減るという側面もあり、ちょっと残念に思う方もいるかもしれません。