「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の全詳細。JR北海道乗り放題が1万2000円!

補助金で半額に

JR北海道は在来線全線が乗り放題になるフリーきっぷ「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」を発売します。北海道の補助金を利用して、通常価格の半額以下で提供するもので、販売枚数限定の早い者勝ちです。

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青春18きっぷより安い

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、JR北海道内の在来線特急、普通・快速列車の普通車自由席が6日間乗り放題となるフリーきっぷです。普通車指定席も期間中4回まで利用可能。この内容で12,000円。1日あたり2,000円で、青春18きっぷを下回る破格値です。

きっぷの概要は以下の通りです。

■商品名
「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」

■利用期間
2020年7月23日~2021年1月31日
※ただし、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日は利用不可)

■発売期間
2020年7月17日~2021年1月25日

※ただし、北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」を活用しているため、補助金の上限に達した場合は、発売期間中でも発売を終了します。
※新型コロナウイルス感染症の拡大により発売を一時休止することがあります。

■前売り期間
有効期間開始日の1ヶ月前より前日まで

■フリーエリア
JR北海道在来線全線と、ジェイ・アール北海道バス線全線(ただし、札幌~旭川間、札幌~帯広間、札幌~紋別間、札幌~えりも間、札幌~広尾間の都市間バス及び臨時バスを除く)

HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス
画像:JR北海道ニュースリリース

■有効期間
6日間

■価格
12,000円(子ども用はなし)
※発売額は24,000円で、うち50%の12,000円は北海道の補助金。

■発売場所
JR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター。

通常販売している「北海道フリーパス」が7日間27,430円ですので、それに比べると、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は有効期間が1日少ないものの、実質価格は半額以下となります。

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販売枚数は?

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、上述の通り、「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金を利用しています。「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」については、こちらの記事で書きましたが、予算は9億5360万円です。

この補助金が尽きたら、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」も販売終了となります。単純計算で予算額は「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」79,466枚に相当します。他のきっぷにも補助金は使われますので、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」に使われる補助金がいくらになるのかは不明です。

したがって、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」の販売枚数がどの程度になるかは見当が付きません。あえて予想すると、今回の補助金対象商品の目玉的な位置づけであることから、補助金の半分が充当されると仮定して約4万枚くらいでしょうか。

定価との比較では、札幌を起点に新得や洞爺まで往復すれば、それだけで元が取れます。前日まで購入可能な「えきねっとトクだ値」と比べても、函館や帯広往復で元が取れます。つまり、単純往復の需要にもこたえてしまう万能格安チケットなので、「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」はあっという間に売り切れるのではないでしょうか。1月まで利用期間が設定されていますが、冬まで残っている可能性はほぼゼロでしょう。

前日までに購入

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、JR北海道の駅窓口のほか、自動券売機で購入できます。ただし道外での販売はありません。前日までに購入しなければならないという制約があるため、道外からの利用者は、新千歳空港駅や新函館北斗駅に到着して購入しても、使えるのは翌日からです。

そのため、道外客は、夜に北海道入りして周遊パスを購入し、翌朝から使うのがよさそうです。JR東日本の「お先にトクだ値スペシャル」で新函館北斗駅に至り、駅前の東横インにでも泊まって翌朝から使い始める、というのが、黄金パターンかもしれません。

正直なところ、道外客には使いやすいとまではいえませんが、1日あたり2,000円で北海道の在来線全線に乗り放題というのは、これまでにない強い魅力です。この夏、北へ渡る旅行者は増えそうです。(鎌倉淳)

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