2016年3月26日に開業する北海道新幹線の運行ダイヤ(時刻表)の概要が判明しました。マスコミ各社が報じています。なかでも北海道新聞は全ての定期列車の主要駅時刻表を掲載しています。
それによると、東京~新函館北斗を4時間2分で結ぶ最速の列車は、東京発の下りが1日2本、新函館北斗発の上りが同1本となります。平均所要時間は4時間19分です。
奥津軽いまべつ7往復、木古内8往復停車
北海道新聞2016年12月16日付朝刊によりますと、東京~新函館北斗を直通運転する「はやぶさ」は1日10往復で、上下あわせて20本。所要時間は4時間2分~4時間33分と幅があります。東京発着便のほか、仙台~新函館北斗の「はやぶさ」が1往復、盛岡・新青森~新函館北斗の「はやて」が各1往復設定されました。新青森~新函館北斗間の運転本数は13往復26本です。
注目された木古内と奥津軽いまべつの停車本数ですが、木古内には8往復16本が、奥津軽いまべつには7往復14本が停車します。木古内はともかくとして、奥津軽いまべつの7往復には驚かされます。前身となる津軽海峡線津軽今別駅には、直近ダイヤで「白鳥」が1日2往復4本しか停まっていなかったのですから、3.5倍の大幅増です。
北海道新聞に掲載された北海道新幹線の時刻表を以下に引用しましょう。
写真:JR北海道
北海道新幹線・開業時刻表
■下り(東京→新函館北斗)
東京 大宮 仙台 盛岡 新青森 奥津軽 木古内 新函館
91 号 0632→0648→0725→0738
93号 0654→0757→0813→0850→0903
95号 0640→0800→0906→→→→→→→→1007
01号 0632→0658→0806→0849→0952→1008→1045→1058
05号 0820→0844→0952→1032→1121→→→→→→→→1222
11号 0936→1000→1108→1148→1237→→→→→→→→1338
13号 1020→1046→1154→1237→1331→1347→1424→1437
19号 1220→1246→1354→1437→1531→→→→1622→1634
21号 1320→1346→1454→1537→1645→1701→1738→1751
23号 1420→1446→1554→1637→1731→→→→→→→→1832
25号 1520→1546→1654→1737→1845→1901→1938→1950
29号 1720→1746→1854→1937→2042→2058→2136→2148
33号 1920→1946→2055→2138→2232→→→→→→→→2333
※91、93号は「はやて」。他は「はやぶさ」
■上り(新函館北斗→東京)
新函館 木古内 奥津軽 新青森 盛岡 仙台 大宮 東京
10号 0635→0648→0726→0741→0844→0929→1038→1104
12号 0734→→→→→→→→0835→0942→1029→1138→1204
16号 0931→0944→1022→1037→1144→1229→1338→1404
18号 1049→→→→→→→→1150→1245→1329→1438→1504
22号 1244→1257→1335→1350→1444→1529→1638→1704
24号 1335→→→→→→→→1436→1544→1629→1738→1804
26号 1444→1457→1535→1550→1644→1729→1828→1904
30号 1617→1630→→→→1720→1810→1855→2006→2032
34号 1721→→→→→→→→1822→1912→1952→2100→2123
38号 1836→1849→1927→1942→2045→2129→2238→2304
96号 1937→→→→→→→→2038→2145→2301
98号 2039→2052→2130→2145→2248
100号 2159→2212→2250→2305
※98、100号は「はやて」。他は「はやぶさ」
北海道新聞2016年12月16日付朝刊より。実際のダイヤはJR正式発表でご確認ください。
始発列車は4時間半近くかかる
この時刻表を見る限り、現在の東北新幹線のダイヤに大きな変更はなく、現在の「はやぶさ」の一部を新函館北斗まで延長運転する形になるようです。
東京発の下り始発は6時32分、終発が19時20分となります。新函館北斗発の上り始発は6時35分、終発は18時36分です。上下とも始発列車は東京~新函館北斗間を4時間30分近くかかっています。盛岡~新青森間の停車駅が多いのが理由のようです。
宇都宮、郡山、福島は通過
東京~新函館北斗を4時間2分で結ぶ最速列車は、下りが東京発8時20分と9時36分、上りが新函館北斗発17時21分で、いずれも途中停車駅は大宮、仙台、盛岡、新青森のみです。
こうした「盛岡~新青森間無停車」の列車は少なく、多くの列車が二戸と八戸に停車し、なかには盛岡~新函館北斗が各駅停車の列車もあるようです。全列車の東京~新函館北斗の平均所要時間は4時間19分とのことです。
飛行機の速度比較では、「4時間の壁」が引き合いに出され、最速列車が4時間を切れるかが議論になりがちです。ただ、実際のダイヤを見ると、最速列車の到達時間よりも、平均所要時間をあと20分上げることのほうが大事に思えます。
「はやぶさ」については、宇都宮や郡山、福島に停車させるよう沿線自治体から要望がありましたが、現在と同様、大宮~仙台間は全列車が通過するそうです。これは予想通りで、とくに驚きはありません。
函館ライナーは7往復半が快速
新幹線開業に合わせて運行する新函館北斗~函館の在来線アクセス列車「はこだてライナー」については、16往復32本が運転され、うち13本(函館行き7本、新函館北斗行き6本)が快速となり、最短15分で結ばれます。
北海道新幹線開業にともない廃止される青森~札幌間の夜行急行「はまなす」の代替としては、札幌22時発の室蘭行き特急「すずらん」が運行されます。
JR北海道は、12月18日にダイヤを正式発表する予定です。