旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、国内の鉄道ツアーに初参入します。初めての商品は、「SL大樹」の1車両を貸し切りで、日光江戸村を訪れる日帰りツアーです。
初の船車券契約
HISは日本屈指の大手旅行会社ですが、海外旅行の取扱いがほとんどで、国内旅行はわずかです。鉄道各社のきっぷ販売なども取り扱っていません。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で海外ツアーの催行ができないなか、新たに国内ツアーを増やすために、同社として初めて鉄道会社との船車券契約を東武鉄道と締結。鉄道ツアーを企画・実施できるようになりました。
リバティ+SL大樹+スペーシア
その初めてのツアーとして発表されたのが、「SL大樹」1車両を貸切乗車と、日光江戸村を訪れるという特別企画商品です。
ツアー商品名は、〈「江戸ワンダーランド日光江戸村」と東武鉄道「SL大樹」貸し切り運行(日帰り)ツアー〉。浅草を朝9時に出発し、特急「リバティ」で日光江戸村を訪れ、鬼怒川温泉から「SL大樹」に乗車。下今市で機関庫見学をした後、特急「けごん」(スペーシア)で浅草に戻ります。
■行程詳細
浅草駅09:00→リバティけごん11号→下今市駅10:42→バス→日光江戸村[約220分]→バス→鬼怒川温泉駅15:37→SL大樹6号→下今市駅16:14→転車台または展示館見学[約15分]・機関庫見学[約30分]→下今市駅17:33→けごん44号→浅草駅19:15
■出発日
8/17(火)・19(木)・23(月)・27(金)
■旅行代金
おとな14,000円 こども 13,000円
機関庫見学も
簡単にいえば、「リバティ」「SL大樹」「スペーシア」と日光江戸村を楽しむという、東武鉄道沿線観光のゴールデンコースを1日で満喫するツアーと言えるでしょう。添乗員も同行し、ふだんは入れない下今市の機関庫見学ができるのもポイントです。
1回あたりの定員は35名です。「SL大樹」の1車両定員は64名(4席×16列)なので、ゆったりとした座席利用になりそう。1名または奇数グループで参加すると相席になる場合があるとしています。
価格は大人14,000円、子ども13,000円です。催行予定日は8月の4日間。夏休みの旅行として、参加してみるのもよさそうです。
HISには、これを機会にJRをはじめとした他社鉄道ツアーにも進出いただいて、安くて楽しいツアーを期待したいところです。(鎌倉淳)
【公式】HIS×東武鉄道特別企画!日光江戸村と東武鉄道「SL大樹」貸切運行