相模鉄道が、相鉄・JR直通線に新設する途中駅の名称を「羽沢横浜国大(はざわよこはまこくだい)」駅と発表しました。2019年度下期の開業予定で、相対式ホーム2面2線の新駅が設置されます。
横須賀線と直通運転
羽沢横浜国大駅は、建設中の新線「相鉄・JR直通線」に設置される途中駅です。これまでは「羽沢駅」の仮称で呼ばれてきましたが、相模鉄道が「羽沢横浜国大」駅にすると、2017年12月11日に発表しました。
相鉄・JR直通線は、相鉄本線の西谷駅とJR東海道貨物線の横浜羽沢駅(貨物駅)付近を結ぶ約2.7kmの新線で、神奈川東部方面線事業の一部です。完成後は、相鉄とJR横須賀線・湘南新宿ラインと直通運転が予定されています。
羽沢横浜国大駅は、2019年度下期に予定される、同線開業と同時に設置されます。位置は、現在のJR東海道貨物線の横浜羽沢駅(貨物駅)に隣接します。
「横国大」ではなく「横浜国大」
相鉄によると、おもな利用者として、羽沢地区の住民と近くにある横浜国立大学の関係者を想定。「地域・大学の皆さまとともに、沿線価値の向上を目指していくという想い」を込めて、地域名と大学名を合わせた「羽沢横浜国大」を駅名に選んだとのことです。
地元では「横浜国大」よりも「横国大」の名称のほうが馴染みがありそうですが、「横浜」という都市名をきっちり入れ込んだ駅名となりました。
今後、神奈川県や横浜市との協議を経て駅名を正式決定するそうですが、発表した以上、内諾は得ているとみられます。
駅ナンバリングは50番台
羽沢横浜国大駅は2面2線の相対式ホームで、改札口1カ所、エレベーター2基、エスカレーター4基、ホームドアが整備されます。
新駅の駅ナンバリングは「SO51」と発表されました。相鉄の駅ナンバリングは、本線が01~18、いずみ野線が31~37です。羽沢横浜国大駅に40番台でなく、50番台が採用されたのは、本線、いずみ野線の延伸に備えて20番台と40番台を残しておくためでしょうか。
2019年度の開業後、羽沢横浜国大駅からは、相鉄線の二俣川方面と横須賀線の新川崎方面へ直通列車が運転されます。その後、2022年度下期には相鉄・東急直通線も開業する予定で、東横線日吉方面への直通列車も運行されます。
大学北門まで700m
ところで、羽沢横浜国大駅付近から横浜国立大学駅北門付近までは、グーグルマップで見ると約750m。徒歩10分くらいかかりそうです。
現在の最寄り駅・地下鉄三ツ沢上町駅から正門までは1.2km、徒歩16分ほどですので、新駅開業後、横浜国立大学への鉄道アクセスは改善します。特に、理工系学部の校舎で恩恵が大きそう。JR線と東横線それぞれに直通運転が行われれば、東京都内から横浜国立大学へ通うのが格段に便利になるでしょう。
大学へのアクセス性は、入試難易度に影響するとも言われています。となると、羽沢横浜国立大学駅の開業で、横浜国立大学の入試偏差値が上がるかもしれません。新駅名による知名度アップも期待できますので、横国大にとっては、非常にありがたい新駅名といえるのではないでしょうか。(鎌倉淳)