この冬、北海道の函館エリアに、新しいフリーきっぷが登場します。その名も「はこだて旅するパスポート」。これは、函館エリアのJR線、函館バス、函館市電が2日間乗り放題となる共通フリー乗車券です。さらに、パスの呈示で津軽海峡フェリーの運賃も割引になるという便利なもので、価格は3000円。冬の閑散期の需要喚起策とも思われます。
フリーエリアは以下の通り。
【J R】函館本線の函館~森間と江差線の五稜郭~渡島当別間の普通列車
【函館バス】函館市内全線、函館~長万部線(バスセンター~大沼随道)、七飯経由鹿部線、鹿部駅線、鹿部海岸線、下海岸線、鉄山・蛾眉野・川汲線、函館~知内線(バスセンター~当別トラピスト入口)、快速松前号(函館駅~当別駅前間)、上磯線
【函館市電】全線
フリーエリアは結構広く、たとえば函館近郊の観光地は、大沼公園から函館山までほぼ全てカバーしていると言えるでしょう。
このように、交通事業者の枠を越えて地域全体の交通機関が自由に乗れるフリーきっぷは、日本ではまだ少数派。首都東京にはJR、地下鉄をカバーする「東京フリーきっぷ」がありますが、私鉄やバスには乗車できません。同じ北海道内でも、札幌にはこうした地域共通型フリーパスはなく、各事業者がバラバラにフリーきっぷを出しています。
しかし、観光都市を目指すなら、旅行者のアクセスビリティの向上は必須。特に、外国人観光客にとっては、日本語できっぷを購入するということ自体がハードルの高い作業であることを忘れてはなりません。地域型フリーきっぷは、そのハードルを解消させる重要なアイテムです。今回は冬季限定ですが、これをオールシーズンに広げることができて、初めて「旅行者が観光しやすい国際都市」になることができるのではないでしょうか。
【はこだて旅するパスポートの概要】
■発売期間
平成24年11月1日~平成25年2月27日
■利用期間
平成24年11月1日~平成25年2月28日
■ねだん
おとな3,000円 こども1,500円
■有効期間
2日間
■発売箇所
JR北海道函館支社管内 JR北海道函館支社管内の主な駅、旅行センター
■特典
・パスの呈示で津軽海峡フェリー運賃20%割引、フリーエリア内の提携13施設でお得なサービスを受けることができます。
・アンケートに回答すると抽選でプレゼントあり。