休館中の江戸東京博物館が2026年3月31日にリニューアルオープンします。それに先駆けて、両国駅の「幻のホーム」3番線で記念イベントを12月18日から実施します。
大規模改修工事で休館中
江戸東京博物館は、江戸時代から現代までの東京の歴史と文化を、実物資料や復元模型で楽しめる博物館で、1993年に開館しました。
2022年から大規模改修工事のため休館中ですが、2026年3月31日にリニューアルオープンする予定です。
服部時計店を再現
リニューアルの目玉は、大型模型の新設です。史実に基づく形で、これまであった朝野新聞社を建て替え、明治の銀座の象徴とも言える服部時計店を原寸大で再現します。
来館者は時計店を通り抜けて、明治以降の東京ゾーンへ進む仕掛けになっています。

重松象平市がデザイン監修
リニューアルでは、世界的な建築家である重松象平氏が、博物館の内外の空間デザインを監修。3階ひろばでは、約4,000平方メートルの天井面と柱面に収蔵資料等をダイナミックに投影します。
また、アプローチ部分には展示への期待感を高められる工作物を新たに設置。西側アプローチでは江戸時代へいざなう映像を投影します。

両国駅3番ホームで記念イベント
オープン100日前の2025年12月18日から21日まで、「江戸東京博物館リニューアルオープン100日前記念イベント」を開催します。会場は、JR両国駅の「幻のホーム」と呼ばれる3番線。かつて、房総方面への優等列車が使用していたターミナルです。
会場では、江戸の食を体験できる鴨南蛮を無料で提供。江戸時代の文化・慣習と現代を比較する「江戸と令和見比べ展」などが開催されます。そのほか、和傘イルミネーション、ゲーム体験、記念ノベルティの配布、スタンプラリーなど、多彩なイベントがおこなわれます。
ふだんは立ち入れない3番線ホームで、江戸時代を覗きに行くのも楽しそうです。(鎌倉淳)





















