福井鉄道の「越前武生」駅が改称します。北陸新幹線の新駅が「越前たけふ」に決まったことを受けたものです。
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同じ読みになってしまうので
福井鉄道福武線の越前武生駅は、JR北陸線武生駅の北300mにある駅です。かつては「武生新」という駅名でしたが、2010年に現駅名に改称しました。
しかし、2023年度に開業予定の北陸新幹線の新駅の名称が「越前たけふ」に決定。ひらがなと漢字の違いはあれど、同じ読みになってしまうことから、福井鉄道の駅名の扱いが注目されてきました。
これに関し、福井鉄道は、越前武生駅を別の駅名に変更することを決めました。福井新聞5月21日付によりますと、地元越前市と協議のうえ、名称変更を決定したとのこと。変更に必要な費用については、越前市が負担するそうです。
社長は容認済み
北陸新幹線の新駅名決定に関しては、越前市が「北陸新幹線新駅駅名候補選定委員会」を設置して協議のうえ、候補案をJR西日本に伝達。同社が最終的に決定しました。
選定委員会の委員には村田治夫・福井鉄道社長も加わっていて、仮に新幹線の新駅名に「越前武生」が採用された場合、駅名変更に必要な費用を越前市が負担することを条件に、福武線の駅名を変更することを容認していました。
「越前武生」は、候補案の段階から有力とみられていたため、事前調整をすませていた、というわけです。福武線の新駅名の名称や決定方法については、いまのところ発表はありません。
新幹線の新駅ができることで、近隣の民鉄の駅名が変わるという、珍しい事例となります。
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