JR西日本が電気式気動車「DEC700形」を導入すると発表しました。西日本のローカル線にも電気式気動車の時代が来るようです。
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川崎重工が製造
DEC700形は、エンジンで発電し、モーターを駆動させて走る電気式気動車です。試験車両の位置づけで、川崎重工業で1両を製造。下関総合車両所新山口支所に配置し、試運転や性能確認試験、技術検証を実施します。試運転の時期や線区は未定です。
車体は全長20m、幅2.8m。両運転台の単行で、ローカル線向けの車両です。「瀬戸内地方の豊かな海に反射する太陽光」をイメージした黄色の帯を巻いたデザイン。最高速度は100km/h、定員は90人(うち座席定員は25人)です。
ハイブリッド気動車に応用も
電気式気動車は、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力により、モーターを駆動して走行する車両です。これまでに、JR東日本やJR北海道、JR九州などが導入してきました。JR西日本も、トワイライトエクスプレス瑞風で、ハイブリッド車両を導入した実績があります。
JR西日本の導入するDEC700形の見取り図は以下の通りです。
基本的には、JR東日本のGV-E400系などと同じです。左下のバッテリーを追加すると、HB-E210系のようなハイブリッド気動車になります。JR西日本は、ハイブリッド方式についての各種検証試験も実施予定です。
JR西日本は、DEC700形の投入計画を明らかにしておらず、更新対象となる気動車も未定です。とはいえ、老朽化したキハ40系を中心に置き換えていくのは間違いなさそうで、今後、JR西日本のローカル線にも電気式気動車の時代が訪れそうです。
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