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万博「シャトルバス」の料金、所要時間、運行本数の全リスト。12路線が一目でわかる!

意外と本数が少なくて

いよいよ始まった大阪・関西万博。開幕初日から盛り上がりを見せていますが、アクセスルートが限られることが難点。ここでは、周辺エリアから会場に向かう「シャトルバス」について、全12路線の出発地、料金、所要時間、運行本数をまとめてみました。

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西ゲートに到着

大阪・関西万博は、大阪市の夢洲で開催されています。主要なアクセス交通機関は大阪メトロ中央線ですが、シャトルバスでのアクセスも可能です。万博会場へのシャトルバスは、大阪市内の主要駅や、伊丹・関西の両空港などから運行されています。

シャトルバスのメリットは、万博会場の西ゲートに到着することです。地下鉄中央線が到着する東ゲートに比べ、西ゲートは比較的入場列が短いようです。そのため、バスに乗れさえすれば、スムーズな入場が見込めます。

ただし、シャトルバスの運行本数は限られていて、原則として予約しなければ乗車できないという難点もあります。とくに午前中に行き当たりばったりで利用しようとすると、狙い通り乗車できないこともありますので、下調べが肝心です。

下図は、万博協会が公表している運行計画です。実際の運行本数は、計画と異なる場合があります。

万博高速バス運行計画
画像:EXPO 2025 交通インフォメーション

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大阪・関西万博「シャトルバス」の概要

まずは、大阪・関西万博「シャトルバス」の路線、料金、所要時間、運行本数を一覧にまとめてみました。所要時間と便数は往路便の数字です。

【桜島ルート】
桜島駅:350円、15分、322便

【淀川左岸線ルート】
新大阪駅:1,500円、30分、14便
大阪駅(南):1,000円、30分、15便
大阪駅(北):2,000円、40分、11便
京阪中之島駅:1,000円、30分、15便

【大阪港線ルート】
南海なんば駅:1,300~1,500円、30分、15便
大阪上本町駅:1,200円、40分、8便
大阪阿部野橋駅:1,200円、45分、2便

【湾岸線ルート】
堺駅・堺東駅:1,300円 40~50分、9便、360人
阪神尼崎駅・JR尼崎駅:2,000円 30~43分、4便

【空港ルート】
大阪伊丹空港:1,800円、50分、11便
関西国際空港:2,500円、1時間13分、3便

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桜島ルート

ご覧のとおり、もっとも運行本数が多いのがJR桜島駅からの路線です。片道1日あたり最大322便を設定し、18,600人を運べる想定です。

時刻表上は、ピーク時間帯に5分間隔の運転となっていますが、おそらくはピストン輸送に近い形になっているのでしょう。予約がもっとも取りやすいのも、桜島ルートです。

これまでのクチコミを見る限りでも、桜島駅ルートは比較的スムーズです。これから万博予約をする人は、入場しやすい「西ゲート」で「桜島ルート」を取るのが、基本戦略になるでしょう。

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淀川左岸線ルート

新大阪・大阪・京阪中之島発着が、「淀川左岸線ルート」です。高速淀川左岸線を活用するので、距離の割に時間がかからず、いずれも30~40分で到着します。完全予約制の着席保証なので、会場までラクにアクセスできるでしょう。

このうち新大阪発着は、1日14便で、朝夕のピーク時に毎時2本、日中は毎時1本運転します。新大阪駅の発着場所は、阪急高速バス新大阪ターミナル(新大阪阪急ビル1階 3番のりば)で、阪急バスなどが運行します。

大阪駅発着は、「北」と「南」に分かれます。「北」はうめきたの発着で、西日本JRバスの運行です。「南」はマルビル大阪の発着で、京阪バスなどが運行します。京阪中之島発着も、京阪バスなどによる運行です。

いずれも毎時1~2本の運転で、大阪の中心部発着にしては運行本数が少ないのが難点です。週末の往路午前便は満席になりやすいので、利用を検討している人は、日程が決まったら早めに予約しましょう。

運賃は、うめきた(北)が2,000円、マルビル(南)と中之島が1,000円となっていて、同地区でも金額が異なります。

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大阪港線ルート

難波、上本町、阿部野橋発着が、「大阪港線ルート」です。こちらも高速道路アクセスなのでスムーズです。

難波発着は南海なんば高速バスターミナル(スイスホテル南海大阪5階)の発着で、熊野御坊南海バスが担当します。運行本数は15便で、毎時1~2本が運行します。

上本町・阿部野橋発着は近鉄バスの担当です。近鉄上本町駅バスターミナルと、あべのハルカス前が乗車地です(阿部野橋の降車地はてんしば前)。

往路便は上本町発が8便、阿倍野橋発が2便と少ないのですが、復路便は夕方に毎時2本が運行し、阿部野橋を経由して上本町に至ります。

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湾岸線ルート

堺発着が「4号湾岸線ルート」、尼崎発着が「5号湾岸線ルート」です。

堺発着は、堺東駅前から堺駅前を経て、万博西ゲートに至ります。南海バスの運行で、9便が設定されています。おおむね毎時1本程度です。

尼崎発着は、JR尼崎駅前から阪神尼崎駅前を経て、万博西ゲートに至ります。阪神バスの運行で、4便が設定されています。ピーク時のみに毎時1本程度です。

いずれも便数が少なく、予約ができたらラッキーでしょう。

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空港ルート

空港ルートは、伊丹空港と関西空港からの直行便です。伊丹空港が11便、関西空港が3便です。伊丹便は阪急観光バス、阪神バス、近鉄バスの運行です。関空便は関西空港交通、近鉄バス、阪神バスの運行です。 

空港から会場に直接行けるのは便利そうですが、万博会場に大荷物を持ち込むと、預けるのに1万円もかかります。

そのため、飛行機で到着して、そのまま会場に向かうときは要注意です。あらかじめ荷物を宅急便などでホテルに送っておくといいでしょう。

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まとめてみると

全体にまとめてみると、シャトルバスの輸送力は乏しく、桜島発着以外では、全路線をあわせても1日3,000人程度にすぎません。万博来場者は平均で1日10万人以上を見込んでいるため、混雑時に予約をするのは難しそうです。

必然的に、利用しやすいのは桜島駅発着路線となります。1日18,000人の輸送力を見込みますが、それでも、ピーク時の輸送力は数千人にとどまるはずで、混雑日の午前中に予約なし乗るのは難しいでしょう。

となると、混雑日は、西ゲートの入場予約をする前に、バスの予約をしておかないと、会場に行くこと自体が難しくなるのでご注意ください。

今回は、違うゲートからは入場できないというルールなので、チケット購入時のゲート選択は慎重におこないましょう。(鎌倉淳)

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