LCCの東南アジア路線をまとめてみた。バニラエアがフィリピン・セブに就航、路線バリエが豊富に

格安航空会社のバニラエアは、2016年12月25日から、成田~セブ線を開設すると発表しました。日系のLCCがセブ線を開設するのは初めてです。

バニラエアは、成田~台北~ホーチミン線も9月14日に開設しており、東南アジア路線に力を入れはじめています。これを機に、日本発着のLCC東南アジア路線をまとめてみました。

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マニラへはセブパシフィックとジェットスター

まず、バニラエアが初就航するフィリピン。フィリピンへは、もともとセブパシフィックが路線を豊富に展開しています。マニラへは成田、中部、関西、福岡から路線があり、セブへは成田から路線があります。

また、ジェットスターが成田、中部、関西からマニラ線を持っています。そして、上記の通り、バニラエアが日系LCCとして初めてセブ線を開設します。

・成田~マニラ=セブパシフィック、ジェットスター
・成田~セブ=セブパシフィック、バニラエア
・中部~マニラ=セブパシフィック、ジェットスター
・関西~マニラ=セブパシフィック、ジェットスター
・福岡~マニラ=セブパシフィック

バニラエア

タイへはスクートとエアアジア

東南アジアでもっとも人気がある観光国はタイ。バンコクへ日系LCCは就航していませんが、スクートとタイ・エアアジアXが、成田/関西~バンコク(ドンムアン)線を運航しています。

・成田~バンコク(ドンムアン)=スクート、タイ・エアアジアX

ジェットスター・アジアが福岡~バンコク~シンガポール線を運航していますが、こちらは2016年10月1日で運休。ちょっと残念ですね。

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マレーシアへはエアアジア

タイの隣国マレーシアは、LCCの雄・エアアジアの本拠地。日本からは、羽田、関西、新千歳~クアラルンプール便をエアアジアXが開設しています。

・羽田~クアラルンプール=エアアジアX
・関西~クアラルンプール=エアアジアX
・新千歳~クアラルンプール=エアアジアX

羽田、関西便は運航本数も多く、クアラルンプールからの接続便も豊富で、利用しやすいLCCといえます。

シンガポールへはスクート

東南アジアの一大都市シンガポールには、スクートが就航。成田、関西からシンガポールへ、経由便が運航しています。また、新千歳からも2016年10月1日に開設されます。経由地は台北、高雄、バンコクなど。直行便がないのが残念です。

・成田~シンガポール(バンコク/高雄経由)=スクート
・関西~シンガポール(バンコク/高雄経由)=スクート
・新千歳~シンガポール(台北経由)=スクート

ベトジェットも定期便開設か

ベトナムへは、バニラエアが台北経由でホーチミン路線を2016年9月14日に開設。日系LCCとして初のベトナム路線となりました。

ベトナムのLCCとしてはベトジェットがあり、日本各地にチャーター便を飛ばしてきましたが、定期便は未就航です。関空~ハノイ線を2017年上半期にも開設する計画があるようです。

こうしてまとめてみると、いつの間にか、LCCの東南アジア路線が増えたなあ、という印象を持ちます。日本発着の国際線LCCといえば、中韓台の3カ国が多かったですが、最近ようやく路線にバリエーションが出てきた印象です。節約旅行者にはうれしい限りですね。(鎌倉淳)

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