京都市周辺のおもな鉄道路線が乗り放題になる「歩くまち・京都レールきっぷ」の2020年夏季版が発売されます。
京都5社局路線が乗り放題
「歩くまち・京都レールきっぷ」は、JR西日本、京都市交通局、京阪電鉄、京福電気鉄道、阪急電鉄の5社局の京都市周辺の鉄道路線が乗り放題になるフリーきっぷです。
利用できる交通機関と線区は次のとおりです。
・JR西日本:JR京都線・琵琶湖線の山科~京都~桂川間、嵯峨野線の京都~亀岡間、奈良線の京都~宇治間
・京都市営地下鉄:全線
・京阪電鉄:出町柳~淀間、中書島~宇治間、御陵~びわ湖浜大津間
・京福電気鉄道(嵐電):全線
・阪急電鉄:京都河原町~洛西口間、桂~嵐山間
JR西日本では普通列車(新快速、快速含む)の普通車自由席が利用できます。京都市内の鉄道路線のうち、近鉄と叡電を除いた区間が乗り放題になると考えておけばいいでしょう。京都市バスは乗り放題の対象外です。
2日版もあり
1日版と2日版があり、1日版は京都市内の観光案内所や各社の主要駅などで当日購入が可能です。2日版はJR西日本のネット予約サービス「e5489」や、東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」の商品を利用して京都駅まで乗車した人に限り購入できます。
これまでの「歩くまち・京都レールきっぷ(2日版)」は、一般旅行会社のツアー商品とのセット販売もありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響か、2020年夏季版は、旅行会社扱いがありません。JR東海、JR西日本のインターネット販売のきっぷと組み合わせる場合のみです。
「歩くまち・京都レールきっぷ」の詳細
「歩くまち・京都レールきっぷ」の詳細は以下の通りです。
■歩くまち・京都レールきっぷ(1日版)
・有効期間: 2020年7月22日~9月30日
・販売期間: 2020年7月22日~9月30日
※JR西日本発売分は期間内における利用日の1か月前から当日まで
・価格: 大人1300円
※子供用の設定なし
・販売箇所:
[京都市交通局]市バス・地下鉄案内所及び定期券発売所
[京阪電車]三条駅インフォステーション、びわ湖浜大津駅
[嵐電(京福電車)]四条大宮駅、帷子ノ辻駅、北野白梅町駅、嵐電嵐山駅インフォメーション
[阪急電車]京都河原町駅ごあんないカウンター、桂駅ごあんないカウンター、阪急京都観光案内所・河原町
[JR西日本]京都駅みどりの窓口、みどりの券売機
[観光案内所]京都総合観光案内所「京なび」、京都市河原町三条観光情報コーナー、京KOKO Welcome Center
■歩くまち・京都レールきっぷ(2日版)
・対象:「エクスプレス予約」「スマートEX」「e5489」で予約した京都駅までの新幹線、在来線特急列車利用者
・有効期間:2020年7月22日~9月30日の連続する2日間
・販売期間:2020年7月21日~9月29日
※利用開始日の前日もしくは当日限り発売
・価格: 大人2000円
※子供用の設定なし
・販売箇所:
[エクスプレス商品のオプション販売]JR西日本の京都駅、JR東海の京都駅、JR東海ツアーズ京都支店及び京都駅新幹線中央口支店
[e5489のオプション販売]JR西日本の京都駅
嵐山、宇治方面に行くなら
「歩くまち・京都レールきっぷ」は、歩くのをいとわずに京都観光をするなら使いやすいきっぷです。混雑・渋滞するバスを避けて、鉄道と徒歩で寺社巡りをするのに向いているでしょう。もちろん、乗りつぶしにも使えます。
京都市周辺のフリーきっぷとしては、地下鉄1日券600円、地下鉄・バス1日券900円、京都地下鉄・嵐電1dayチケット1,000円、京都・びわ湖チケット(地下鉄,京阪)1,300円、といったものがあります。
「歩くまち・京都レールきっぷ」の1,300円は、1日券としてはやや高めですが、JRや阪急を含め5社に乗れるという点ではお得感があります。とくに嵐山や宇治方面を組み入れて京都を広く観光をする場合には、威力を発揮します。
逆に、バスが便利な東山エリアなどを組み入れた観光の場合は、市バスにも乗れる別のフリーきっぷを使った方がいいでしょう。