ANAが羽田空港の「保安検査締切」を出発20分前に繰り上げ。気をつけて!

2018年12月から

ANA、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアは、羽田空港国内線の保安検査場の通過締切時刻を、出発時刻の15分前から、20分前に繰り上げます。利用者の方は気をつけましょう。

広告

2018年12月から

締切時刻の変更は2018年12月1日からです。これまで出発時刻の15分前までに保安検査場を通過していれば、ANAとそのコードシェア便に搭乗できましたが、今後は20分前までとなります。

締切時刻が変更されるのは、羽田空港のみです。現在、ANAは国内全空港で15分前の保安検査場通過を締切時刻としていますが、羽田空港以外の変更はありません。

ANA羽田空港

定時率向上のため

ANAでは、締切時刻繰り上げの理由を「定時出発率向上のため」としています。「第2旅客ターミナルを北側へ再拡張する工事が進められており、ご搭乗口までの所要時間がさらに拡大する見込み」という理由も挙げて、利用者の理解を求めています。

ANAの2017年度の定時出発率は88.52%で、2000年度以降で最低の数字となりました。首位のスカイマーク93.06%に水をあけられ、JALの90.01%と比べても見劣りします。

LCCの台頭などで航空券の低価格が進むなか、定時性は大手航空会社の大きな価値です。しかし、2017年度のANAの定時率はジェットスターの定時率85.17%と大差ない数字になっていて、ANAとしても定時率の改善に本腰を入れざるをえなくなったのでしょう。

遅れたら搭乗拒否も

今後は、ANA系列のチケットで、羽田空港の保安検査場に出発20分前を切ってから入ると、はじかれて搭乗を拒否される可能性があります。

羽田空港は広く、たとえば京急の駅ホームから保安検査場までは距離がありますので、利用者の方は、時間をもって空港に着くよう心がけたいところです。

JALは、いまのところ羽田空港の保安検査は15分前締切で、変更の発表はありません。(鎌倉淳)

広告
前の記事新宿発「日光夜行号」の時刻表。東武スペーシア車両で運転
次の記事44歳以上は「フルムーン」適齢期。グリーン車乗り放題の旅をしよう!