ANAが史上初の「国際線首位」に。2014年4月実績でJALを抜き、「国内線・国際線制覇」を達成。

全日本空輸ANAの国際線の運航規模が日本航空JALを上回りました。これは、両社が公表した2014年4月の旅客輸送実績で明らかになったものです。3月末の羽田空港国際線発着枠でANAが傾斜配分を受けた結果といえます。ANAが国際線の輸送実績でJALを抜いたのは史上初です。

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有効座席キロで逆転

ANAがJALを逆転したのは「有効座席キロ」という指標です。これは、座席数と飛行距離を掛け合わせて算出した数字で、4月実績でANAが40億5122万座席キロに対し、JALが38億3682万座席キロとなりました。2億座席キロ程度の差で、ANAが首位に立っています。ちなみに、前年同月比では、ANAが27.2%増と羽田新規発着枠が大きく旅客増に貢献したのに対し、JALは3.7%増と羽田発着枠獲得の恩恵が数字にほとんど表れていません。3月の羽田発着枠は、ANA11枠に対し、JALは5枠にとどまりました。

ただ、実際に乗った旅客数では、ANAは55万975人で、JALの60万7441人に及びませんでした。とはいえ旅客数でも、ANAは前年同期比21.1%増と急伸しています。JALは5.0%増にとどまりました。

ana

ちなみに、同月の国内線の旅客数はANAが278万8605人、JALが233万7591人、有効座席キロではANAが44億6364万座席キロ、JALが29億9788万座席キロです。国内線では、すでにANAがJALを引き離しています。

ANAは2016年度までに国際線の運航規模を2013年度比で45%増やす計画を掲げていて、国際旅客数でも遠からずJALを抜く可能性が高いとみられます。そうなると、名実ともに、ANAは「国内線」「国際線」双方を制し、日本一の航空会社になることでしょう。

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