JR西日本が、山陰線に新しい観光列車を導入します。列車名は「あめつち」。2018年夏の「山陰デスティネーションキャンペーン」にあわせたもので、鳥取~出雲市間を約3時間半かけて走ります。
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『古事記』にちなんだ列車名
新しい観光列車「あめつち」には、「天地の初発の時(あめつちのはじめのとき)」というサブタイトルが付いています。列車名は『古事記』の書き出しに由来します。
コンセプトは「ネーティブ・ジャパニーズ」。山陰地方には神社、酒、歌舞伎、相撲など、日本文化のさまざまなルーツがあり、多くの神話が生まれたことにちなんでいます。山陰ならではの「古くて新しい日本」を発見する旅を演出するそうです。
車両はキハ47形の2両編成、定員は59名です。車体の外観は、山陰の海や空をイメージした「紺碧色」を基調に、メタリックな色彩で神々しい雰囲気を表現します。車体下部の銀色の帯模様は、山陰の山並みと、たたら製鉄にちなんだ日本刀の刃紋をモチーフにしているそうです。
土日祝日に運行
車内では、山陰の地産品や地元にちなんだ食事、飲み物を提供。日本海や大山の景色、宍道湖の夕陽といった眺望区間では徐行運転をします。そのほかの演出も、山陰色が豊かになるように工夫するそうです。
詳細な運行内容は未発表ですが、2018年7月より、土日祝に鳥取~出雲市間を1日1往復する予定。所要時間は約3時間半とのことで、快速「とっとりライナー」よりもゆっくりです。
ゆったりと鉄道旅行を楽しみたい人向けの列車になりそうです。
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