LCCの機内持込手荷物の条件が厳しくなってきた。バニラエアも7kgに制限へ

空港で買い物するときは気をつけよう

LCCの機内持込手荷物の条件が厳しくなってきました。バニラエアは、これまで10kgまでだった制限重量を、2017年10月29日より7kgまでに変更します。同じ成田拠点のLCCであるジェットスターとあわせました。

LCCではピーチが10kgとしていますが、春秋航空日本は5kgまでの制限を課しており、全体的に機内への荷物持ち込み制限が厳しくなってきています。

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大手航空会社は10kg制限

格安航空会社LCCでは、原則として受託手荷物(預け荷物)は別料金です。そのため、機内にどれだけの手荷物を持ち込めるかは、旅行をする上で重要な条件となっています。

JALやANAといった大手航空会社では、機内持込手荷物の重量制限は10kgです。中堅航空会社のスカイマークも10kgで、これが機内持込手荷物の制限値の国内スタンダードといえます。

ピーチ、ジェットスター、バニラエアといった国内LCCも、これにあわせて10kg制限でスタートしました。しかし、ジェットスターが2015年2月に7kgに変更。バニラエアも、2017年10月29日より追随するわけです。

春秋航空日本は、就航当初は7kg制限でしたが、2015年10月に5kg以内としています。重量ベースでは、春秋航空日本が、一番厳しい制限となっています。

バニラエア

LCCの機内持込手荷物制限まとめ

2017年10月29日以降の、LCC4社の機内手荷物のサイズと重量をまとめてみましょう。

■ピーチ
3辺合計が115cm以内、10kg

■ジェットスター
56cm×36cm×23cm(合計115cm)以内、7kg

■バニラエア
3辺の合計が115cm以内かつ、7kg

■春秋航空日本
3辺の合計が115cm以内かつ、5kg

機内に持ち込める手荷物の数は、各社とも「ハンドバッグなどの身の回りの品1個」と「キャリーケースなど手荷物1個」の合計2個までとなっています。手荷物の重量制限は、この2個の合計です。

サイズ、個数といった重量以外の条件は、LCC4社で大きな違いはありません。

「身の回りの品」とは?

「身の回りの品」が、どの程度の大きさまでを含むのかがわかりにくいですが、ジェットスターでは、例として「ハンドバッグ、文庫本、財布、ノート型パソコン、コート、傘」を挙げています。

例示されているのは、小さい物ばかりです。たとえば大きめのビジネスバッグなどは、「身の回りの品」に入らないと考えた方がいいでしょう。

「ビジネスバッグ」と「リュック」や「キャリーケース」で移動する場合などは、個数制限に引っかかる可能性があります。出発前に空港で買ったお土産も、個数制限の対象になります。

最近は、搭乗口前での手荷物の重量チェックも頻繁に行われるようになりましたので、ご注意ください。(鎌倉淳)

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